暑気払いの薬をスマートに生産する「無人工場」―中国

人民網日本語版    2024年6月6日(木) 14時30分

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重慶涪陵ハイテクパークでは暑気払いの薬が生産されている。

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中国生薬の栽培拠点は薬品生産の「第1作業場」だ。重慶涪陵ハイテクパークの太極医薬城Aエリアで、職員は国薬太極生薬GAP追跡・展示プラットフォームを通じ、栽培拠点のリアルタイムの画面を見ることができるだけでなく、気温、湿度、風向きなどの情報も取得し、遠く離れた20カ所以上の生薬栽培拠点の状況を把握できる。

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国薬太極の于宗斌(ユー・ゾンビン)副社長によると、同社は涪陵製薬工場を中核とする現代中医薬スマート製造センターの展開に注力し、「伝統的な中医薬+インダストリアルインターネット+コンシューマインターネット」を一体化する中医薬「産業ブレーン」を構築している。

一つの「ブレーン」が産業のイノベーションと発展をけん引する。河北省安国市半夏栽培拠点、内モンゴル扎蘭屯北蒼朮栽培拠点など、国薬太極は2万ヘクタール近くの生薬規範化栽培拠点を完成させており、半夏、蒼朮、紫蘇などの品種を大面積で栽培している。太极藿香正気内服液の主原料はここで作られる。


太極集団重慶涪陵製薬工場竜橋中医薬抽出作業場に足を踏み入れると薬の香りが漂い、100個の抽出タンクが整然と並んでいた。「藿香正気液はこの100個の抽出タンクを通じ抽出される。かつての作業場はすべて人による操作で、夏になると少し働くだけで汗まみれになる」。竜橋中医薬抽出作業場の何博(ハー・ボー)副職長は作業場の入口に掛かっているプラカードを指差しながら、「すべての暑気払いの薬は暑さの中から生まれる。これは当時の実情だ」と述べた。

同製薬工場は近年スマート化生産設備を導入し、温度、圧力、液位の自動収集、正確な制御を実現した。すべての作業場の抽出と濃縮はほぼ自動化制御されており、効率が大幅に上がり、製品の質もより安定し制御可能になっている。「現在の生産プロセスでは、巡回に1、2人の操作担当者しか必要とせず、ほぼ無人化している」。伝統的な中医薬生産企業のスマート化への華麗な転身を目の当たりにした。


抽出作業場で生産された中医薬抽出液は、内服液体制剤デジタル化作業場に運ばれる。これらの抽出液はロボット、スマートチップ、デジタル化設備のサポート、データ収集・監視制御システムの遠隔操作を受け、内服液配合、注入、殺菌、包装などの工程を経て、夏の暑気払いに不可欠な藿香正気内服液になり、中国内外で販売される。


国薬太極は2022年に重慶市初の「国家中医薬サービス輸出拠点」に承認された。東南アジア重点市場を持続的に深耕し、欧州などのポテンシャルを持つ市場と新興市場に力を入れ、中医薬海外進出の新たな道筋を模索し続けている。]


重慶は年初に二つのガイドラインを発表した。「産業ブレーン+未来工場」の新たなエコシステムを構築し、2027年までに全市で20以上の業界ブレーン、20以上の未来工場の建設を目指し、製造業の質の高い発展にエンパワーメントすることを明確にした。重慶の中医薬リーディングカンパニーとしての国薬太極は近年、スマート改造・デジタルトランスフォーメーションを通じ、三つの重慶市スマート工場と五つのデジタル化作業場を擁するようになり、内服液の年間生産量は30億本に達する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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