韓国の1人当たり国民総所得、初めて日本を上回るも喜べない理由とは=韓国ネット「国民の体感は…」

Record Korea    2024年6月6日(木) 13時0分

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6日、韓国・MBC NEWSは「韓国の1人当たり国民総所得が初めて日本を上回ったと韓国銀行が発表した」と伝えた。写真は韓国。

2024年6月6日、韓国・MBC NEWSによると、韓国の1人当たり国民総所得(GNI)が初めて日本を上回ったと韓国銀行が発表した。記事は「統計の集計方式が改正され、国民総生産(GDP)をはじめとする各種指標が一斉に改善された」としつつも「とはいえ残念ながら、景気が回復したわけではない」と伝えている。

記事によると、昨年の韓国の1人当たりGNIは3万6194ドル(約563万円)と集計された。日本を初めて上回り、人口5000万人以上の国の中では米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアに続いて6位だった。数年以内に4万ドルを超えるとの予測も発表されたという。

記事は「韓国の1人当たりGNIは3月の発表より7%以上増加した」とし、「わずか数カ月で大幅に増加したのは、統計の集計方式が変わったため」「韓国銀行は5年に一度、GDPなどの計算のため統計の基準年度を変更しており、今回は2015年から2020年に変更された」と説明している。

これにより、昨年のGDPも従来の推計値より165兆ウォン(約19兆円)増加の2401兆ウォンとなった。対GDP比家計債務比率は100%以下に、政府債務比率は50%台以下に下がるなど、政府・家計の財政指標も好転したという。

ただし、こうした指標の改善と現実の経済の流れは異なると指摘する声が上がっている。イ・ジョンファン漢陽大経済金融学部教授は「国民の実際の生活というのは体感するものであり、ドルで表された指標とは異なることがある」と話した。

今年1~3月期の実質GDO成長率は1.3%で、韓国銀行が4月に公開した速報値と同じだったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「本当にすごいことだ。戦争後に廃墟の状態から始まり、いまや5000万人以上の国の中で6位」「日本を超える日が来るとは。大韓民国ファイト」など喜ぶ声が寄せられている。

一方で「国民の体感は2万ドルにも満たないと思う」「僕はなぜ貧しいのか」「外食の物価だけ見ても日本が韓国よりずっと安い」「現在の韓国経済は大企業を除いて破綻状態だ」「貧富の差が大きくなり、体感できる人と体感できずさらに貧しくなったと感じる人に分かれるだろう」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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