活発でないはずの4月、実体経済への中国の金融サービスが質・効果ともに向上

人民網日本語版    2024年6月8日(土) 8時30分

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4月末現在、中国の人民元建て貸付残高は前年同期比9.6%増の247兆7800億元となり、1-4月には各種の貸付が10兆1900億元増加し、同時期としては比較的高い水準となった。写真は深セン。

4月末現在、中国の人民元建て貸付残高は前年同期比9.6%増の247兆7800億元となり、1-4月には各種の貸付が10兆1900億元増加し、同時期としては比較的高い水準となった。中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した金融データによると、今年に入ってから、実体経済を支える金融の力が安定を維持している。とりわけ注目すべき点は、4月は従来的には銀行の貸付が活発に行われる月ではないが、今年は貸付が活発で、テンポもより安定し適切になったことだ。試算によれば、4月に新たに増えた貸付は7300億元を超え、比較の対象となる昨年の貸付の基数が高い状況の中で、引き続き前年同期比成長をキープした。

経済が「体」だとすれば、金融は体をめぐる「血液」のようなものだ。血液にあたる金融の循環がよくなって初めて、体にあたる経済は強くなる。

中国人民銀行上海本部は金融機関と証券会社の100社余りによる上海科創金融連盟の設立を推進しており、今後3年以内に株式、貸付、債券、保険などを通じて累計2兆元の資金を市場に投入し、新たな質の生産力の発展を後押しする計画だ。

深セン市では温室効果ガス排出削減の支援ツールのレバレッジ効果が発揮され、金融機関は新型エネルギー貯蔵、新エネルギー自動車などの重点分野に焦点を当てて、企業の資金調達ニーズと主体的にマッチングを行い、金融サービスを持続的に最適化している。

四川省では、金融機関が貸付実施の条件とプロセスを最適化し、「蜀信e・少額農業貸付」など小口の融資商品の活用を推進し、新型農業経営主体と農家の資金ニーズに速やかに対応している。

今年に入ってから、中国の安定的な金融政策が柔軟かつ適切に、正確かつ効果的に実施され、金融の規模が安定的に拡大し、実施された貸付は主に企業の投資と生産の拡大支援に充てられ、実体経済の合理的な資金調達ニーズを満たし、経済の質の高い発展のために良好な金融環境を作り出している。

4月末現在、中国のグリーンローンと製造業向け中長期貸付の残高の伸びが30%前後の高い水準を維持し、「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」企業の貸付残高成長率は20%に迫り、経済発展に持続的に新たな原動力を注入している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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