人民網日本語版 2024年6月7日(金) 14時30分
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北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、最近若者に人気上昇中の東大橋エリアを歩いてみました。
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北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、最近若者に人気上昇中の東大橋エリアを歩いてみました。昨年、若者をターゲットにした商業施設がオープンし、今年4月にはTSUTAYA BOOKSTOREもオープン。大変身を遂げつつある東大橋でA姐とG姐が出会ったものは?
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東大橋という地名を長年不思議に思っていた。東大橋には川も流れていないし、橋もない。それなのになぜこんな地名がついているのだろう?
今回取材で訪れる前に調べてみて、腑に落ちた。今の東大橋の辺りにはかつて水碓河という川が流れ、大きな橋が架けられていたという。橋は本当にあったのだ!ちなみに、この東大橋という名前は西大橋と対応していた。西大橋は、東大橋から西方面に行った朝陽門の外側にあったお濠に架かる橋だったという。水碓河は後に暗渠となり、橋もその役目を終え、今では東大橋という名前にだけその名残を留めている。
多くの人にとって、東大橋と聞いてすぐ浮かんでくるのは藍島大廈ではないだろうか。藍島大廈はかつて朝陽区で最大規模を誇ったデパートで、東大橋の代名詞的存在だった。今でも、何か買いたいものがある時にとりあえず藍島大廈に行ってみるという年配者は多いようだ。実際、この日訪れたTSUTAYA BOOKSTOREでも、「藍島にはどう行けばいいの?」と尋ねる年配女性の姿が見られた。
もう少し若い世代にとっては、東大橋というとパソコンショップのイメージが強いかもしれない。北京でパソコンショップが集まるエリアというと中関村が有名だが、東方面からはかなり遠い。そんな時に足を向けるのが、東大橋にあった百脳匯だった。コンピューターやその周辺機器、携帯電話、デジタルカメラなどが揃っていて、私も何度かお世話になった。しかし、今ではその百脳匯もなくなり、家具店が集まる商業施設に変わった。正直なところ、東大橋はあまり足を向けることのない「やや時代遅れのエリア」というイメージが強くなっていた。
そんな東大橋が最近、若者の集まる街として注目されているという。4月にオープンしたTSUTAYA BOOKSTOREも気になるし、東大橋がどんなふうに生まれ変わっているのか見に行ってみることにした。
A姐とG姐がまず足を運んだのは、日本最大級のアニメショップチェーンで、アニメグッズやコラボグッズを販売する「アニメイト」の北京店。以前は外国語書籍を扱う書店「中図外文書店」があったビルに店を構えている。10時の開店前に訪れてみると、すでに開店を待つ人の列ができていた。
店内に入ってみると、「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」、「ハイキュー!!」、「推しの子」、「文豪ストレイドッグス」などなど、おなじみの作品のアニメグッズが並んでいた。商品はクリアファイルやキーホルダー、アクリルスタンド、トレーディングカード(トレカ)など。トレカは中身が分からない「盲盒(ブラインドボックス)」形式になっていて、購入後に店の外ですぐに開封し、お目当てのキャラクターが出なければ即店内に戻ってまた買うというファンの姿も見られた。
アニメイトを後にしたA姐とG姐は、いよいよTSUTAYA BOOKSTOREを目指して東大橋の交差点へ。横断歩道を渡る途中で、後ろから日本語の会話が聞こえてきた。振り返ると、留学生らしき二人連れの女性だった。「東大橋で日本語の会話を聞くとは!」「きっとTSUTAYAに行くんですね」そんな会話をしながら、私たちもTSUTAYA BOOKSTOREへ向かった。
TSUTAYA BOOKSTOREは藍島大廈の西側にある商業施設THE BOXのB館の中にある。4月にオープンしたばかりだが、2階に上がる階段はすでに人気の「映えスポット」になっている。
2階に上がるとまず目につく場所にアニメ・マンガのコーナーがあり、日本のアニメやマンガの原書や中国語版が並ぶ。その他にも、日本など外国の雑誌の品ぞろえも豊富。また、中国で人気の東野圭吾の作品をはじめ、日本の小説の翻訳作品も数多く並んでいる。
もちろん中国語の本も豊富に取りそろえている。小説や絵本、実用書、ビジネス書の他にも、北京店だけあって北京をテーマにした本も数多く並んでいた。アート関連の書籍は3階でまとめて取り扱っている。
また、文房具や雑貨、食器やバッグなどのエリアも展開されていて、かわいいもの好きにはたまらない品ぞろえとなっていた。日本で人気のおしゃれな家電や中川政七商店の商品などもあり、(値段はさておき)「帰国しなくても買える!」と思わず大興奮。
1階にはパスタやサンドイッチもあるカフェがあるほか、3階には1時間56元(約1200円)でドリンクやお菓子・ナッツなどが飲み放題&食べ放題のシェアラウンジもあるので、おなかが空いても大丈夫。ラウンジ内では閲覧可能な本も用意されており、ゆっくりと本の世界に浸ることもできるし、ワークスペースとして利用することも可能だ。
TSUTAYA BOOKSTOREをゆっくりと回った後は、さらに西側にあるTHE BOX朝外A館へ。ここは昨年9月にオープンしたばかりの新しい商業施設だ。
施設の東側にある赤く塗装された半屋外の建物は、1階がスケートボードやバイシクルモトクロス(BMX)を楽しめるスケートパーク、2階がバスケットボールコートになっている。
この日は少し風が強かったものの、爽やかな晴天。太陽の光を浴びてバスケを楽しむ人々を眺めているだけでも気持ちが晴れやかになった。また、1階スケートパークの横にはクラフトビール店やピザショップなどもあり、ちょっとした社交場のような趣だった。
商業施設の中に入ってみると、服飾店のほか、ペット用品スーパーや飲食店、パーティスペースなどもあった。店内の構造やインテリアもちょっと尖った雰囲気で、いかにも若者をターゲットにしている感じ。エントランス横の階段状の傾斜地に作られた小坡劇場(URBAN THEATER)には、腰かけておしゃべりを楽しむ若者たちや、イベントの開催を待つ若者の姿があり、若々しい雰囲気にあふれていた。
しかし、A姐とG姐のテンションを一気に上げたのは、屋上にある朝外天空(THE CLOUD)。商業施設の屋上とは思えない、ビーチバレー会場のような砂浜を模したエリアが広がっていたのだ!その側にはまるで海の家のような雰囲気のショップが並び、訪れた若者は「映え写真」の撮影に余念がなかった。
このフロアのエレベーターホールは更衣室をモチーフにしてあり、シャワーやロッカーのような造りになっていて、なかなか芸が細かい。
そしてプールの手すりがついた階段を下りると、そこはドーパミンビーチなるエリア。ドーパミンカラーのビーチチェア、ライフセーバーの監視台などが置いてあり、A姐もG姐も思わずドーパミンが大放出して大はしゃぎ!
そんな朝外天空(THE CLOUD)からは、東岳廟を望むことができる。東岳廟は元代に建てられた道観(道教寺院)で、600年以上の歴史があり、「華北地区最大の道観」と呼ばれた。そして、目の前を東西に走る朝陽門外大街は、かつての東大橋と西大橋を結んでいた通り。運河で通州まで運ばれてきた穀物は、東大橋からこの道を通り、西大橋を渡って朝陽門から北京城内に運び込まれていった。若者カルチャーの中心になりつつある商業施設の屋上からかつての賑わいに思いを馳せ、なんとも不思議なタイムスリップ感を味わった。
若者にターゲットを絞ったTHE BOX 朝外やTSUTAYA BOOKSTOREを中心に、20代の若者が集まる活気あふれるエリアに生まれ変わりつつある東大橋。週末などを利用して、北京の若者のトレンドウォッチングに出かけてみてはどうだろうか。(提供/人民網日本語版・文、撮影/勝又あや子)
【ぶらり北京】今若者はココへ行く!編https://t.co/re93rAu8aK pic.twitter.com/t5w8uuCOlU— 中国動画 (@RC00547555) June 7, 2024
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