教室内の紫外線殺菌灯が誤って点灯し続け児童ら50人余負傷、学校が謝罪―中国

Record China    2024年6月9日(日) 16時0分

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中国メディアによると、広東省汕尾市にある小学校で4月7日、教室内の紫外線殺菌灯が誤って3時間点灯し続け、数十人の児童が目の痛みや皮膚のやけどなどの症状を訴えるということがあった。

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中国メディアによると、広東省汕尾市にある小学校で4月7日、教室内の紫外線殺菌灯が誤って3時間点灯し続け、数十人の児童が目の痛みや皮膚のやけどなどの症状を訴えるということがあった。

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児童の保護者によるネット上への投稿によると、不快を感じた児童らが教師に報告したが、教師は当初、児童らにそれに構わず授業を受けるよう指示し、4時間目になって紫外線殺菌灯を消したという。

一部の児童が病院で診察した結果、原因は紫外線殺菌灯によるものであることが判明した。症状が出たのは6年生の3クラスの児童計50人余り。

学級担任は翌日、クラスのグループチャットで、医療費はすべて学校側が負担するとし、保護者に対し、支払った分の領収書を保管するよう求めた。

しかし、その後の対応をめぐり、保護者らは、学校側が約束を履行せず、むしろ責任を転嫁したと主張。教育局や学校との交渉がうまくいかなかったことから、問題解決のために法的手段を取ることを検討したという。


学級担任の説明によると、問題発覚後すぐに学校に報告したが、対応が遅れたのは、児童らを緊急避難させると将棋倒しを引き起こす可能性があることを心配したためという。

一部の保護者は、学校側が紫外線殺菌灯による児童への潜在的な危険性を認識し、被害の拡大を防ぐために適時に対策を講じるべきだったと指摘した。

学校側はその後、声明を発表し、殺菌灯のコントローラーの故障により予期せずランプが点灯し、教師や児童に被害を及ぼしたことを認め、保護者側に謝罪した。学校は病院と協力して、影響を受けた児童に検査と治療のための優先ルートを提供するとともに事件を教訓として機器の危険性に対する調査を強化し、校舎内の安全を確保することを約束した。

事故をめぐっては、汕尾市城区教育局による調査で、人的要因は排除され、機器の故障によって引き起こされたことが確認された。同局は、負傷した教師と児童を包括的にサポートすると表明した。

医療専門家は、紫外線には殺菌や消毒の効果があるものの、過度の暴露は皮膚疾患や目の損傷を引き起こし、がんのリスクを高める可能性もあるため、使用する際は十分注意し、適切な保護措置を講じる必要があると注意を促した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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