香港出身の人気歌手・俳優イーソン・チャン（陳奕迅）（49）の所属事務所は11日、イーソン・チャンがテニス中に熱中症とショックで気を失い、顎を地面にぶつけるなどして30針余りを縫う大けがを負ったとして、14～16日と21～23日に予定されていたワールドツアーの中国重慶公演6ステージを来年に延期すると発表した。

所属事務所は声明で、「イーソンの容体は安定しています」と明らかにし、「引き続き入院して治療が必要ですが、皆さんご安心ください」とした。

中国メディアの中国国際放送局などによると、イーソン・チャンは12歳で英国に渡り、中学、高校、大学を同国で過ごした。1995年の夏休みに帰国した際、TVB主催のオーディションで優勝したことをきっかけに芸能界入り。2000年代前半にヒット曲を連発し、米タイムズ誌で香港の音楽スタイルをリードする人物として評され、サミュエル・ホイ（許冠傑）、ジャッキー・チョン（張学友）と並ぶ「歌神」とも呼ばれる。日本でも2008年にMTVジャパンが主催するミュージックビデオの祭典「MTV Video Music Awards Japan」でBuzzAsia賞を受賞。代表曲に「K歌之王」「十年」など。俳優としても活躍している。（翻訳・編集/柳川）