広州の高速リニア建設計画、時速600キロ以上に―中国

CRI online    2024年6月12日(水) 19時20分

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広州市政府の計画によると、高速リニアの時速は少なくとも600キロに達するということです。写真は中国製リニアモーターカー。

中国南部・広州市政府弁公庁がこのほど発表した「広州市総合立体交通網計画(2023~2035年)」によると、広州市では他の超大都市との間を結ぶ高速磁気浮上式鉄道の配置と実験用線路建設を前倒しで計画していることが明らかになりました。これをきっかけに高速リニアモーターカーの話題が再び注目を集めています。

広州市政府のこの計画によると、高速リニアの時速は少なくとも600キロに達するということです。時速600キロの高速リニアモーターカーの研究開発試験プロジェクトが、国家発展改革委員会の重点プロジェクトに盛り込まれたのは2017年にさかのぼります。現在、中国の時速600キロの常電導高速リニアはすでに完全に独自の知的財産権を持つ工程技術とプラント技術を持ち、全システムにおける産業チェーンが自主的に制御可能になり、プロジェクト化の実施条件を備えるようになりました。

中国には、商業化運営されている中低速リニア路線が3本あります。それは、2016年に開通した湖南長沙リニア快速線、2017年に開通した北京中低速リニア列車S1線、2022年に開通した湖南鳳凰リニア観光快速線です。また、現在、中国の高速鉄道の総延長は4万5000キロに達し、世界一になっています。2025年までに、高速鉄道網は都市部人口50万人以上の都市の97.2%をカバーする見込みです。高速鉄道大国として、なぜ時速600キロの高速リニアプロジェクトを開発することになったのでしょうか。

現在、中国では高速鉄道の時速が約350キロで、大型旅客機の時速は800~1000キロです。北京、上海、広州などの中心的な大都市は、都市間距離が1000キロ以上あるほか、長江デルタ、珠江デルタ、北京・天津・河北エリア、長江中流エリア、成都重慶エリアなどいくつかの重要都市群の距離も1000キロ以上となっているため、飛行機で移動する場合、空港までの距離が遠く、高速鉄道で移動すると旅行時間が長くなるという問題があります。時速600キロの高速リニアの効率性はちょうど高速鉄道と飛行機の間にあり、その間の空白をうまく埋めることができます。

今後、高速リニア路線が完成すれば、中国の五大主要都市群のうち4分の3の隣り合う都市群間を3時間以内(実際の旅行時間)で結ぶことが可能になり、日帰り移動も可能になります。(提供/CRI

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