パンダのシャンシャンが7歳に、東京での誕生日イベントをリポート

Record China    2024年6月17日(月) 15時30分

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都内で12日、中国に返還されたジャイアントパンダのシャンシャンの7歳の誕生日を祝うイベントが開催された。

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東京・虎ノ門の中国文化センターで12日、上野動物園で生まれ、23年2月に中国に返還されたジャイアントパンダシャンシャン(香香)の7歳の誕生日を祝うイベントが開催され、抽選で選ばれた約150人が参加した。

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中国駐東京観光代表処、中国駐大阪観光処、四川省文化観光庁、中国国際航空、四川航空の共同主催による大々的なイベントで、パンダ一色で埋め尽くされた会場にはたくさんのパンダファンが集まった。シャンシャンがプリントされたTシャツや上野動物園の歴代パンダのキーホルダー、ぬいぐるみなどを持参した人もおり、イベントが始まる前から盛り上がりを見せていた。


初めに中国駐東京観光代表処首席代表の欧陽安氏によるあいさつがあり、1972年の日中国交正常化以来52年もの間、パンダは両国の友好の象徴として国交だけでなく両国の人々の深いつながりを示すかけがえのない存在だと述べた。また、パンダの保護・研究に務めてきた関係者に対しての敬意、並びに日本のパンダファンに向けても感謝の意を示した。

パンダ以外の野生動物の保全にも力を入れている恩賜上野動物園の冨田恭正副園長は、シャンシャンが中国に戻り新たな環境に慣れてきたことをうれしく思うと同時に、上野動物園の仲間だけでなく中国でパンダの保護・研究をしている仲間、パンダを愛する皆さんが応援してくださることは素晴らしいことで、両国友好のシンボルでもあるパンダをこれからも共に長く手を携えて見守っていきたいと話した。

日本パンダ保護協会の土居利光会長はあいさつの中で、パンダは匂いでコミュニケーションを取れるが人は取れないとし、パンダの生態を知り、パンダが最善の環境で暮らして子孫を残していけるように考えることが重要で、そのためには皆さんにもぜひ動物園の活動を応援してほしいとの思いを述べた。

中国の国旗を掲げるナショナルエアライン、中国国際航空(エア・チャイナ)旅客営業部の手嶋亮介副本部長からも祝辞があった。日中国交正常化から50年余りたち、次の半世紀をつなぐためにも初心を忘れず日中両国の思いを乗せ、パンダはもちろんのこと文化交流の手助けをしていくためにもより発展していきたいと述べた。

また、成都行きの直行便を唯一運航している四川航空はスクリーンで四川の美しい景色や文化、自然、伝統を紹介した映像を流した。その映像を見て、来場者の中には「ぜひ四川省を訪れてみたい」と口にする人も見られた。魯柯・東京支店長によると、7月5日から日本と成都間での増便が決定したとのことで、今後ますます両国の交流が盛んになることが期待される。

日本のパンダ大使を務めるタレントのはなさんはシャンシャンが帰国して「シャンロス」になったという。シャンシャンのために中国語を習い始めたといい、共著「はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語」(白水社)を紹介した。


会場では、中国と日本の長い交流の中で皆に愛された歴代の個性豊かなパンダの映像が流れた。長年のパンダファンらは「懐かしい」「どのパンダもやっぱりかわいい」など思い出に浸っていた。

イベントでは豪華な抽選会も行われ、3等はパンダ柄のエコバッグ、2等はパンダの掛け軸と青島ビール、1等にはなんと四川-成田間の無料航空券が用意され、中国に興味を持つ来場者にとってまさに夢の抽選会だったといえるだろう。抽選で当選番号が発表されるたびに一喜一憂する様子が見られ、大いに盛り上がった。

パンダファンにとって今回のイベントの目玉は、シャンシャンがいる中国ジャイアントパンダ保護研究センターとの生中継だ。シャンシャンが23年2月に中国に帰国して以来、悲しんでいた日本のファンらは待ってましたとばかりに一斉にカメラを構える熱狂ぶりだった。残念ながらシャンシャンは映ることはなかったが、事前に撮影された動画や写真でシャンシャンの現在の姿が確認でき、変わらない愛くるしくマイペースな様子にカメラのシャッター音が鳴りやまなかった。


生中継の後には、会場が一体となってシャンシャンの誕生日ソングを歌い、「生日快楽(お誕生日おめでとう)」の掛け声とともにクラッカーを鳴らし、シャンシャンの誕生日を祝った。

最後に来場者全員で記念撮影が行われ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。イベントは日中TVがYouTubeとWeChatで同時にライブ中継した。


今後も愛くるしいパンダが多くの人の心を捉え、日中友好の懸け橋となることを改めて確信した。(編集/成美ツキノ、小林礼果)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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