【観察眼】日本生まれのシャンシャンがパンダ交流事業のモデル的存在に

CRI online    2024年6月18日(火) 13時20分

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シャンシャンは12日に7歳の誕生日を迎え、日本からのファン300人以上が四川省に集った。

先週、日本の主要メディアのほとんどが四川省で暮らすパンダシャンシャン(香香)を取り上げた。シャンシャンは12日に7歳の誕生日を迎え、日本からのファン300人以上が四川省に集った。中国のファンを含めると、800人以上がシャンシャンの誕生日を現地で祝った。

シャンシャンは2017年6月12日に東京の上野動物園で、比力(日本名:リーリー)と仙女(日本名:シンシン)の間に生まれ、2023年2月に中国に返還された。シャンシャンという名前は公募で集まった32万2581人の案から選ばれたものだ。

「お姫様」とも形容されるシャンシャンには多くの熱烈なファンがいる。たとえば、カメラマンの高氏貴博さんは、2017年から2023年にかけて、ほぼ毎日上野動物園を訪れてシャンシャンの写真を撮ってきた。もちろん、今回もシャンシャンの誕生日に四川省に駆けつけた。

同じく、12日にシャンシャンのいる施設を訪れた沼田千鶴さんは、友人とシャンシャンの顔がプリントされたおそろいのTシャツを着てくるほどのファンで、「誕生日を多くの人に祝ってもらい、中国でも大切にされていてうれしい」と涙ぐんだ。

パンダは、行く先々で人々に愛されている。例えば、今年末には「バオリー(宝力)」と「チンバオ(青宝)」のペアがワシントンDC国立動物園に送られることになっているが、同動物園が現地時間5月29日に発表した動画には、米大統領夫人のジル・バイデン氏が登場し、パンダの渡米を歓迎した。同氏はまた、ソーシャルメディアに「子供たちが再びワシントンDC国立動物園でかわいいパンダを見ることができてうれしいです。私たちはとても興奮しています」と投稿した。

スペインでは現地時間5月30日、マドリード動物園が同国に到着したパンダの「ジューユー(茱萸)」と「ジンシー(金喜)」のためにパンダ館の開館式典を行った。式典にはソフィア王太后を始め、国内外の貴賓100人以上と多くの市民が参加した。

中国が約50年前に開始したパンダ保護研究協力プロジェクトの相手国は20カ国に上る。どの受け入れ国でも、愛くるしいパンダの存在はその国と中国との交流を促進する懸け橋となっている。

しかし、米国や日本を含む一部の西側の国では、中国とのパンダ保護研究協力プロジェクトに反対する者や、「中国はパンダを利用して金儲けをしている」と攻撃する者までいる。彼らは「ジャイアントパンダ」という言葉にネガティブなイメージを与えようとしている。パンダたちへの言われなきレッテル貼りに、多くの人々が怒りと悲しみを感じている。

中国に強い敵対意識を持つ西側のある政治家は、「パンダが中国の威信と権勢のイメージを軟化させる道具として利用されている」と主張している。中国を攻撃するために手段を選ばない彼らは、パンダにまで手を下そうというのだ。その最終目的は、一般民衆の中国に対する印象と好感度を変え、現在の西側の対中政策の推進に役立たせることである。特に米国では、一部の極端な政治家が「パンダに関する論争」を利用して、米国社会と民衆に極めてマイナスの対中共通認識を持たせようと企んでいる。

彼らがそうまでして攻撃するパンダ保護研究協力プロジェクトは、実際には相手国に何をもたらしているのだろうか。米ワシントンDC国立動物園のブランディ・スミス園長は、「中国との協力が始まって50年以上が経った。パンダはすべての来園者に感動と喜びを与えた。これは私たちの最も成功した生物保護事例の一つであり、良好な米中協力と民衆の支持によって大きな保護成果を得られたことを示している」と話している。この発言が、米国を始めとするパンダ受け入れ国の声を代表しているのではないだろうか。

現在、米国ではサンディエゴ動物園とサンフランシスコ動物園も、パンダの誘致を積極的に行っている。日本では神戸市、仙台市、日立市、秋田市の4つの動物園が同様にパンダの誘致を申請している。もし、先述の反中政治家の主張が事実であれば、このような状況にはならないはずだ。事実は、シャンシャンを始めとするとパンダたちが誰よりも知っているはずだ。パンダたちが結んだ友好の絆によって、反中政治家の言論は全面否定できるだろう。(提供/CRI

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