中国大学統一入学試験、採点は誰がどのように?―中国メディア

人民網日本語版    2024年6月18日(火) 17時30分

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中国大学統一入学試験の採点はどのように行われているのだろうか。

北京市では、今年の中国大学統一入学試験(通称「高考」)が7日から10日までの4日間実施された。そして、各科目の採点業務が現在、秩序に基づいて展開されている。では、採点は誰がどのように行っているのだろうか?清華大学北京大学に設置された採点会場をこのほど取材した。中国新聞社が伝えた。

採点の安全性はどのように確保?

取材に当たり、本人確認を済ませ、通信設備を預け、セキュリティーチェックを受けて、清華大学に設置された北京市の高考の数学の採点会場にやっと入ることができた。そこでは、採点スタッフが真剣な目つきでパソコンの画面に表示された回答用紙をチェックしていた。また、机の上には紙とペンも置かれており、スタッフが、再確認が必要な部分を紙に記していた。

採点会場は、封鎖式管理が実施されているほか、24時間態勢でパトロールが実施されるなど、安全管理がしっかりと行われ、関係者以外の人の出入りは固く禁じられていた。

また、セキュリティー保護のためのサイバー防御も講じられていた。例えば、採点開始前にはウイルス感染やハッカーの侵入を防止するべく、全てのコンピューターネットワークやソフトウェア、ハードウェア、採点アプリケーションシステムなどを統一してセットアップし、テストを行い、情報のセキュリティー保護が強化されたという。ネットワークには、ローカルエリアネットワークを採用することで、外部のネットワークを物理的に遮断し、ネットワークの安全性と円滑性を確保している。

誰が採点?

北京教育考試(試験)院の周玉玲(ジョウ・ユーリン)副院長によると、採点は11日から始まり、24日に終了する計画だ。採点は北京市が手配した特級教師や学科教育リーダーなどを含む教師1547人が6カ所に分かれて行っている。

北京は25日正午までに試験の結果を発表することになっている。そして、受験生は6月27日午前8時から7月1日午後5時までの間に、得点に基づいて志望校を選んで、手続きを行い、7月8日から8月2日の間に合否の審査が行われる。

どのように公平で公正な採点を保障?

高考の試験は、一般的に客観問題と主観問題からなり、その採点にもルールがある。周副院長によると、回答用紙がスキャンされた後、受験生の情報は暗号化される。主観問題の画像は問題ごとに切り取られて、採点システムを通して、採点する教師のアカウントにランダムに送信される。各教師は受信した問題の採点だけを担当し、受験生の回答用紙の全体を見ることはできない。

また、各科目の全ての試験問題を2人の教師が採点する方法が採用されている。2人の教師の採点がしきい値を超えた回答については、さらに、3人目または4人目の教師が採点を行うことになっている。各教師の採点の質も、一定の割合で抜き取り検査が行われ、3人目の採点と4人目の採点が行われた回答については、全て再検査を行って、全ての回答が理に適った範囲で客観的、かつ公平、公正に採点されるよう保障されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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