日焼け防止グッズ市場が1000億元規模に向かって発展、完全防備にはデメリットも?―中国

人民網日本語版    2024年6月20日(木) 14時30分

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日焼け防止グッズの人気を背景に、生産側の企業の競争もますます激化している。

厳しい暑さの夏になると、街中では頭から足元まで「日焼け防止グッズ」で完全防備している人を見かけるようになる。日焼け防止グッズの人気を背景に、生産側の企業の競争もますます激化している。また、商品の細分化も進み、「日焼け防止グッズ」市場は今や1000億元(約2兆円)規模に近づいている。

浙江省義烏市のある日焼け防止グッズメーカーでは今、作業員が急ピッチで商品を生産している。責任者によると、気温が高くなるにつれて、日焼け防止グッズは供給が需要に追い付かない状態となっており、今後2カ月の間に受注はさらに大きなピークを迎えるとみられている。

日焼け防止グッズが爆発的人気となり、生地メーカーもそこに商機を見出している。浙江省紹興市柯橋区の生地・糸卸市場「軽紡城」のある店の責任者・陳娟さんは、「ここ2年、UVカット生地をめぐる競争はますます激化している。今年、当社が生産したUVカット生地の材質には、ナイロンのほか、ニットシリーズもある。その他、工場と連携して、UVカットの効果がさらに高い糸を開発した」とした。

データによると、2023年、中国のUVカットウエア・グッズ市場は742億元規模に達した。2026年には、その規模は958億元にまで拡大し、日焼け防止グッズ産業の規模が1000億元に達するのは時間の問題となっている。

日焼け防止グッズ市場が絶好調となる一方で、市場では「日焼けを過度に防いでいるのではないか」という声も上がっている。その点について、復旦大学付属華東病院・皮膚科の石磊副科長は、「科学的で、適度な日焼け防止は不可欠。そうすることで、肌のダメージを減らし、アンチエイジングにもつながる。ただ、過度な日焼け防止もよくない。通常、何カ月も紫外線に当たらないとなると、体内のビタミンDが少なくなって、骨密度が下がってしまう。そして、ビタミンDが不足している状態が数年続くと、がんに羅患する確率が高くなってしまうほか、気持ちが落ち込んだりする原因にもなる。さらに、心臓・脳血管疾患に羅患する確率も高くなる」と注意を呼びかけている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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