13歳少年が8歳女児を殺害した事件の裁判始まる、被害者の父「いまだに謝罪もない」―中国

Record China    2024年6月28日(金) 0時0分

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26日、頭条新聞は、甘粛省で22年に当時13歳の少年が8歳の女児を殺害した事件の裁判が始まったことを報じた。

2024年6月26日、中国メディアの頭条新聞は、甘粛省で22年に当時13歳の少年が8歳の女児を殺害した事件の裁判が始まったことを報じた。

記事によると、同省定西市通渭県にある村で22年9月、当時8歳だった女児が殺害される事件が起きた。捜査の結果、隣の家に住んでいた当時13歳7カ月の少年が容疑者として浮上。23年12月に最高検査院が刑事責任の訴追を認め、今年2月に殺人の罪で同県検察院が同県の裁判所に公訴した。

当時13歳の少年が殺人の罪で刑事訴追された背景には、21年3月に改正された刑法がある。改正法では12歳以上14歳未満の者が殺人や傷害事件を起こし、犠牲者が出た、あるいは残忍な手段により重度の身体障害が残るなど情状が深刻な場合には刑事責任を問えることが規定されている。

北京師範大学法学院の蘇明月(スー・ミンユエ)副教授によると、未成年者には死刑が適用されないため最高刑は無期懲役になるとのことで、最高法院が今年4月に発表した情報では、改正法が適用されて行われた刑事裁判のうち4件、被告4人の審理が終了し、それぞれ10〜15年の懲役刑が言い渡されたという。

記事によると、被害少女の父親は刑事裁判と合わせて民事訴訟も起こしており、起訴状の中で被告少年の両親について「教育をおろそかにしたことでわが娘を残忍に殺害するに至ったにもかかわらず、いまだに謝罪に来ず、賠償の意思も示していない」と非難。地元メディアの取材に対して「ひとり親で、娘は一人っ子だった。長い間出稼ぎしていたため、娘は祖父母が面倒を見ていた。娘が殺された後、祖父はショックでやせ細り、祖母は精神疾患となり自活できなくなってしまった。私も出稼ぎ先から戻って家族の面倒を見ざるを得なくなった。被告少年の両親は他の子を連れて村を出ていったが、私は娘のためにも犯人を懲らしめたいと思っている」と語った。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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