中国不況の影響か、農村部の高齢者施設で「退所ラッシュ」―香港メディア

Record China    2024年6月30日(日) 6時0分

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香港メディアの香港01は26日、中国の農村部の高齢者施設(老人ホーム)で退所ラッシュが起きていると報じた。

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香港メディアの香港01は26日、中国の農村部の高齢者施設(老人ホーム)で退所ラッシュが起きていると報じた。

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記事によると、中国メディアで最近、農村部の高齢者施設の退所ラッシュが相次いで伝えられている。施設の月額料金は2000元(約4万4000円)から5000元(約11万円)だが、農村部の高齢者はもらえる年金が少ないため、自らの蓄えを取り崩したり、子どもから援助を受けたりしてまかなうケースが多いものの、経済的な負担が増す中で多くの高齢者が施設を出て自宅に戻っているという。

湖南省で出稼ぎをしていた陳(チェン)さんは、2021年に母親が脳卒中で倒れて自立生活ができなくなったため、母親を地元の高齢者施設に入れ、月額料金2600元(約5万7000円)を妹と半分ずつ負担して支払っていた。しかし、24年に陳さんは(契約が切れた後の)職探しに苦労し、収入が激減。最終的に母親を家に呼び戻して同居することにした。

江西省の高齢者施設

中国のメディアの経済観察報によると、10カ所の高齢者施設を運営する責任者は「今年上半期は『職探しに苦労していて家にいる時間が長いので、(入所している高齢者を)退所させて自宅で介護する』と申し出る家族が多かった。そのため全体の退所率は25%にまで高まった」と語った。また、3つの介護施設ブランドを4省にまたがって経営する責任者は「今年前半は退所者が例年より明らかに増えた。主な理由は、家族の仕事の機会が減り自宅にいる時間が長くなったこと」と説明した。

記事は、利用者が経済的な負担に苦しんでいるだけでなく、施設側の経営も厳しい状態だと説明。ほとんどの施設で料金はすでに「極限」にまで下げられており、多くの施設が損益分岐点すれすれの状態にあえいでいると伝えている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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