中国農村のEC発展ペースは驚異的、農産物の多くがライブ配信で販売―国営メディア

Record China    2024年7月1日(月) 7時0分

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中国の農村におけるECの発展ペースは驚異的で、全国の農村オンライン小売額は昨年、10年前より大幅に増加。農産物の多くがライブ配信で販売されている。写真は中国農村のEC。

中国の農村における電子商取引(EC)の発展ペースは驚異的で、全国の農村オンライン小売額は昨年、10年前より大幅に増加した。農産物の多くがライブ配信で販売。農業現代化もこれを受け加速している。国営メディアが報じた。

中国網によると、全国の農村オンライン小売額は昨年、2兆5000億元(約55兆円)を突破した。10年前に比べると13倍弱の増加だ。ライブ配信は新たな農作業に、携帯電話は新たな農機に、アクセス数は販売量に変わった。

農村ECの「ライブ配信ブーム」は生産高の増加や産業の高度化をけん引し、さらに農家のイメージを一新している。畑とライブ配信で役割を切り替える農家は、デジタル経済の参加者になった。こうした取り組みが農村の全面的な振興を実現するため力を提供した。

中国各地の農村がライブ配信による農業支援を模索しているのはなぜか。専門家によると、ライブ配信というシンプルに見える販売方法は実際に、農村の産業の長年にわたる「生産・供給・販売の詰まり」という難題の解消を後押し。ECと農村の各種産業の全面的な深い融合を促し、協同・イノベーション・高効率の農村ECエコシステムを構築した。これはライブ配信により農業を支え、農村の産業を活性化させる「秘密」だ。

今年の中央1号文書(中央政府が毎年年初に発表する第1号文書)は、農村EC高品質発展プロジェクトを実施して県域ECライブ配信拠点の建設を推進し、農村特産品オンライン販売を発展させるとした。

商務部や国家インターネット情報弁公室などの9部門は「農村EC高品質発展の促進に関する実施意見」を通達。5年間で全国100前後の農村EC「リード県」を、1000社前後の県域デジタル流通リーディングカンパニーを、1000カ所前後の県域ライブコマース拠点を、1万人前後の農村ECリーダーを育成するとした。

重慶市梁平区商務委員会の責任者は「農村ECの発展は農産物をネット上に移すのではなく、産業高度化を支え、農産物の標準化建設をけん引し、産業の付加価値を高めることがより重要だ」と強調した。

その上で「区は今後、各ライブ配信チームとの共同発展を促して物流体制を全面的に整備し、宅配便の高効率の集散と配送を実現する」と言及。「同時に産業チェーンおよびデジタル化マーケティングを立体的に構築し、原産地ブランドの育成と公共ブランドの樹立を強化し、生産により販売を支え販売により生産を促す質の高い発展モデルを実現する」と述べた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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