中国・広東省のごみ中継施設で圧縮機に転落した清掃員の女性がいまだに発見されていない。中国メディアの澎湃新聞が27日付で伝えた。

報道によると、4月30日午前11時半ごろ、同省開平市のごみ中継施設で清掃員の女性が行方不明になり、他の従業員らが周辺を探したものの見つからなかった。その後、午後1時半ごろに監視カメラを確認したところ、女性は午前8時33分、ごみを排出しようとした運送会社の車両と接触してごみ圧縮機内に転落していたことが分かった。

現場の担当者は上司と警察に連絡。地元当局の担当者らが集まって改めて確認したところ、女性が転落した時に圧縮されたごみは、輸送車両に積載され、午前9時3分に同中継施設を出た後、市の処理センターで午前10時1分に廃棄されていたことが判明。廃棄上には1万トン以上のごみが積まれていた。

関係当局は各所にごみ処理作業の停止を要請、約30人の特別班を組織して女性の捜索に当たった。同日から5月13日まで、計約7000トンのごみや中継施設、処理センターなどをくまなく探したものの、女性は発見されなかった。当局は現在、女性の家族と賠償等について協議を行っているという。（翻訳・編集/北田）