電力消費のピーク迎え、高エネルギー消費企業200社に電力使用を制限―上海市

2007年6月30日。上海市は盛夏に向けて電気使用量のピークを迎える。上海市電力公司は、同社が打ち出している政策に沿わない高エネルギー消費・高汚染・低生産とされている200あまりの企業に対し、電力使用に制限を加えることを発表した。さらに、電力の安定した供給をはかるため、電力消費量の大きい企業は互いに調整し休工日を順番にずらすなどの方策を実施する。

現在、上海市の電力供給能力は最大で1350万キロワット。今夏ピーク期の予想電力消費量は2150万キロワットとされており、上海市は今年、市外からの送電を去年の700万キロワットから800万キロワットに増やし、ピーク期の需要に備える。

変電施設、送電線の過負荷などにより、局地的に電力不足が発生する可能性は残っているものの、上海市の電力供給量は今夏、全体的に安定したものになると見られている。（翻訳・編集/BA）