亜洲週刊 2024年7月1日(月) 7時30分
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タイとラオスを結ぶタイ・ラオス鉄道では、7月中に試運転が始まる。同鉄道は開通後の経済効果が期待されている。写真中国雲南省を訪れた、中国・ラオス鉄道のラオス側スタッフ。
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香港メディアの亜洲週刊によると、建設が進められてきたタイ北東部のノーンカーイとラオス首都のビエンチャンを結ぶタイ・ラオス鉄道では、7月中に試運転が始まる。ノーンカーイはタイ首都のバンコクと鉄道で結ばれており、ビエンチャンは中国・ラオス鉄道により中国と結ばれている。タイ・ラオス鉄道により3国を結ぶ鉄道輸送が実現するとして、開通後の経済効果が期待されている。
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タイ・ラオス鉄道が開通すれば、バンコクと中国を結ぶ陸上交通が必要とする時間が大幅に短縮される。バンコクと雲南省昆明まではこれまで、山間部の道路も利用するトラック輸送で2日かかっていたが、鉄道による輸送ならばわずか15時間だ。
内陸国のラオスにとって、周囲の国との交通の整備が遅れていたことは、発展の障害になっていた。タイ・ラオス鉄道はラオスの貿易と投資を促進し、観光業も活性化するので、ラオスのGDPを20%以上押し上げると期待されている。
また、現在建設中のマレーシア東海岸鉄道も、タイとの国境まで北に延伸する構想があり、実現すればタイの鉄道網を含め地域全域の鉄道がつながると期待されている。東海岸鉄道は現在のところ、タイとの国境から40キロ離れたコタ・バルを終着駅としている。一方でタイは、同国南部のクラ地峡の横断鉄道の建設を計画している。同鉄道はマラッカ港などマレーシアの港の地位を低下させる可能性がある。マレーシアはタイとの協議と協力を通じて、互いの競争をゼロサムゲームではなく、ウィンウィンにすることを望んでいる。マレーシアからタイへの鉄道による接続は、両国のいずれにとっても利益をもたらす。
マレーシアのローク・シウ・フック交通相は「アジア全域の鉄道については既に30年以上も論じられている。中国とラオス、マレーシア、タイはそれぞれ鉄道システムを発展させてきたが、まだ未接続の部分がある。今やるべきことは、これらの部分を一つ一つつなげていくことだ」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人)
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