中国がレアアース輸出を厳しく規制―仏メディア

Record China    2024年7月1日(月) 14時0分

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30日、仏RFIは、中国が国家の安全保障を名目としてレアアースの要求を制限する新たな規定を発動したことを報じた。 写真はレアアース。

2024年6月30日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国が国家の安全保障を名目としてレアアースの要求を制限する新たな規定を発動したことを報じた。

記事は、中国国務院は29日にレアアースの保護に関する条例を発表したと紹介。条例ではレアアースを国有の資源とし、政府がレアアース産業の発展を監督する方針が示されており、電気自動車の磁石や電子製品を製造する上で需要なレアアース材料の採掘、精錬、取り引きに関する規定を設けたと伝えた。

また、新たな条例は10月1日に発効予定で、国務院がレアアース製品情報トレーサビリティーシステムを確立すること、レアアースの採掘、精錬企業とレアアース製品輸出企業に対し、製品の流れを事実のとおりトレーサビリティーシステムに記録する体制を備えるよう要求することなどが盛り込まれているとした。

記事によると、レアアースが17種類の鉱産物により構成され、中国が世界の精錬量の90%近くを占めるなど世界の主要レアアース生産国になっている。レアアースは世界の産業で大きな意味を持っており、欧州では今年5月にレアアースを含む重要鉱産物の域内生産を30年までに実現する方針を表明した。欧州連合(EU)では、レアアースの需要が30年までに現在の7倍、50年には8倍に増えると予測している。

記事は、中国が昨年にも国の安全保障を理由として半導体製造分野で広く用いられているゲルマニウム、ガリウムの輸出に規制を発動しており、今回の措置は重要原料の輸出をさらに規制するものになることを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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