共に文明融合の光をともす中国とカザフスタン

人民網日本語版    2024年7月2日(火) 16時0分

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「一帯一路」共同建設が不断に深化し、着実化する中で、中国とカザフスタンの人的・文化的交流は新たな友好の章を記し続けている。

歴史を継承する最良の形は、新たな歴史を創造することだ。「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設が不断に深化し、着実化する中で、中国とカザフスタンの人的・文化的交流は新たな友好の章を記し続けている。このほど、人民網の「文化シルクロード」取材撮影チームがカザフスタンを訪れ、文化・芸術・教育・保健などの分野における中国とカザフスタンの多様な交流を取材し、異なる文明同士が共生し、良きものを分かち合い、より良いものを創り上げる道を探った。

両国民の心をつなぐ「一帯一路」共同建設

2013年9月7日、習近平国家主席はカザフスタンで演説を行い、「シルクロード経済ベルト」の共同建設というイニシアティブを初めて打ち出した。

10数年の間に、「一帯一路」国際協力は無から有へと勢い良く発展し、実り豊かな成果を収めてきた。

2023年、中国とカザフスタンの貿易額は400億ドルの大台を初めて突破して410億ドルに達し、前年同期比で32%増加した。

デジタル商品売り場に目立つ「Xiaomi」スマートフォンのロゴ、自由市場に並ぶ中国製の磁器、道を走る吉利、奇瑞、比亜迪BYD)など中国ブランドの自動車……シルクロード経済ベルト上の貿易交流は今、両国民の距離もさらに縮めている。

2024年3月時点で、中国とカザフスタンは26組の友好省州・都市関係を締結している。現在、両国の査証(ビザ)相互免除協定が発効し、カザフスタン・中国観光年が開幕し、両国間の人的往来は活発化し、千年継承されてきた友好の絆は人々の心にいっそう浸透している。

時空を超えて伝わっていく同舟相救う友情

シルクロードの古都アルマトイには、「冼星海大通り」という通りがある。通りの角には、ハスの花の形をした冼星海記念碑が立っている。

1941年、アルマトイにたどり着いた中国の音楽家・冼星海が貧困と病気に苦しんでいた時、カザフスタンの音楽家バイカダモフ(Bakhitzhan Baykadamov)が冼星海を迎え入れ、温かい家を提供した。ここで、冼星海は「黄河大合唱」を完成させ、カザフの民族的英雄を讃える交響詩「阿曼蓋爾徳(Amangeldy)」を作曲し、現地の人々に広く歓迎された。

2019年、中国とカザフスタンの合作映画「音楽家」が上映され、この感動的な物語がスクリーンに映し出された。戦争の歳月の中で、バイカダモフ一家と冼星海は苦難の中で真の友情を築いた。カザフには「人の命を救うと、家の羊は双子を産む」ということわざがある。このことわざは、苦難の中で助け合い、慈愛に満ちた仁者であろうとする中国の伝統文化と期せずして一致する。

アスタナの中国・カザフ伝統医学センターでは、根気強くきめ細やかな中医(中国医学)治療を通じて、医者の「仁心」が伝えられている。脳梗塞の手術後、グルジナ(Gulzhina)さんは患者仲間の話を聞いてこのセンターにリハビリ治療を受けに来た。治療によって身体能力は改善された。診察を待つ短い間に、グルジナさんはセンターがいつ拡張されるのかや新しい中医療法がいつ導入されるのかについて期待を込めて尋ねていた。

2022年12月の開設以来、中国・カザフスタン伝統医学センターは延べ8000人近くの患者を受け入れ、延べ200人以上に対して国際遠隔診療を行ってきた。現在、センターには両国の中医医師が約10人おり、毎日約60人の患者を診療している。

互いに学び参考にし合う中でともされる人類文明融合の光

カザフ民族には「歌と馬はカザフ人の二つの翼」という諺がある。カザフスタンを訪れると、音楽と馬文化も異なる文明の融合と相互参考の架け橋になっていることに気づく。

カザフスタンの中国研究者ハフィゾヴァ(Clara Hafizova)氏は、「『三国志演義』などの中国古典小説において、馬と英雄の親密な関係が明確に描かれており、カザフスタンの歴史上の勇士と馬の物語と類似点がある」と指摘する。

古来、人々は文化交流の成果を互いに共有してきた。ハフィゾヴァ氏は、「共同発展を実現するためには、人類は文化の多様性を理解すべきだ」と語る。

現在、中国・カザフスタン間の文化交流はますます多様な形で展開されている。

5月下旬から、アスタナテレビの視聴者は、毎週月曜日から金曜日に中国のテレビドラマ『上陽賦』の翻訳版を見ることができるようになった。6月には、別の中国のテレビドラマ『狼殿下』が放送される。

交流は双方向的に行われている。今年4月、カザフスタンの映画制作チーム『少なくとも映画の中では』が浙江省の横店影視城で撮影を行い、熱烈な歓迎を受けた。アルマトイの「尚斯書店」には、中国の政治、歴史、文化に関する1000冊以上の書籍が整然と並んでいる。アルファラビ・カザフ国立大学東洋学部の教員であるグライナ・ジェニス(Gulaina Zhenis)氏は、この書店の常連客だ。彼女は教材に適した書籍を見つけると、クラスで中国語を学ぶ学生たちに推薦している。

文明は交流によって多彩になり、互いに参考にすることで豊かになる。古代シルクロード上の文明の融合から、反ファシズム戦争中の苦難の共有、そしてこの地から世界へと発信された「一帯一路」イニシアティブに至るまで、中国とカザフスタンは陸続きの切り離せない良き隣国であり、良きパートナーであり、良き兄弟であり続けてきた。両国は必ずや手を携え、肩を並べて、幾世代にもわたって友好の新たな華麗な楽章を記し続けていくことだろう。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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