中国自動車メーカーが従業員に残業強制、劣悪な状況が明らかに―中国メディア

Record China    2024年7月4日(木) 8時0分

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中国メディアの新浪科技などが2日、中国の自動車メーカーが従業員に強制残業をさせていると報じた。

中国メディアの新浪科技などが2日、中国の自動車メーカーが従業員に強制残業をさせていると報じた。

報道によると、中国自動車メーカー「ビッグ5」の一つに数えられる奇瑞汽車について、SNS上で「従業員を強制残業させている」との話題が持ち上がった。同社の従業員だという人物は「社内で強制残業が行われており、毎週20時間以上の残業が必須。残業代は支給されず、10元(約220円)の食事手当しか出ない」と証言した。

また、「受け入れがたいこと」として、同社が残業の事実を隠すためにタイムカードを「ロック」しており、デフォルトで午前8時30分から午後5時までの勤務と記録される点を指摘している。さらに、「一部の部署では振替休日の申請や休暇取得が禁じられている」としたほか、「残業時間が少ない者は足切りされる」とも訴えた。

本部のある従業員は「先週、内部のタイムカードシステムが修正された。ある部署の毎月の労働時間は契約書に記された時間の少なくとも1.4倍になっていることを確認した」と述べた。土曜日は強制出勤で、日曜日も休みは保障されない。頻繁な会議が通常業務を妨げているといい、午後6時以降、ひどい場合は午後10時に会議が設定されることもあるほか、部署レベルの会議は土曜日に行われるという。

2023年に新卒で同社に就職したある従業員は、メディアの取材に「奇瑞汽車の人材流出率は高い。新卒生は1年足らずで7割が辞めた。残りの人たちも2年経験を積んで転職する準備をしている」と説明。同従業員によると、今年5月の残業は120時間に上り、通常勤務の174時間と合わせると月の勤務時間は300時間に迫る。しかし、手取りは4800元(約10万6000円)程度だという。

同社は昨年にも、幹部が従業員に土曜日の勤務を強制したと伝えられていた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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