中国の子どもの素朴な疑問が両親を困らせたようだ。民視新聞網、ETtodayなど複数の台湾メディアが報じた。

中国では一般に台湾は中国の一部という考え方だが、台湾ではこれに否定的な見方を持つ人が多い。このほど、ある台湾人女性がSNSに投稿した内容によると、女性が空港の税関で列に並んでいた際、近くにいた中国人家族の男の子が女性のパスポートを見て大きな声で「中華民国！」と表紙の文字を読み上げた。

男の子はさらに両親に「どうして僕らのパスポートは赤いのに、あの人のは緑なの？」と尋ねた。男の子の父親は話をそらそうとしたものの子どもは聞かず、女性にしつこくまとわりついたため、最終的に母親が「もう…国が違うからよ」と言ったとのこと。これを聞いた女性は「何とも言えない誇らしさ」にほくそ笑んだという。

この投稿に、他の台湾人ユーザーからは「理解が正しい中国人が遊びに来ることを歓迎する」「緑はマジで気分が上がる」「去年日本に行った時、赤い（中国の）パスポートを持っている人は検査を受ける必要があるということで、緑の（台湾の）パスポートの自分は誇らしかった」「以前、中国大陸に行った時、パスポートを出したら向こうの職員が怒り出した。『しまえ、必要ない』ってね」などのコメントが寄せられたという。（翻訳・編集/北田）