デジタル化で万里の長城修復プロジェクトの科学性が向上―中国

人民網日本語版    2024年7月7日(日) 17時0分

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北京市懐柔区西栅子村でこのほど、箭扣長城第5期保護修復プロジェクトの着工式が行われた。写真は箭扣長城。

北京市懐柔区西栅子村でこのほど、箭扣長城第5期保護修復プロジェクトの着工式が行われた。プロジェクト全体は2026年11月末に竣工する計画だ。科技日報が伝えた。

同プロジェクトでは、長い歴史を持つ万里の長城はドローンやレーザースキャナーといった新たな「パートナー」を迎えようとしている。北京大学考古文博学院のエンジニアで、箭扣長城第5期プロジェクトのデジタル技術の責任者である尚勁宇(シャン・ジンユー)氏は、ドローンによる航空撮影・測量に何度も言及した。尚氏は、「空中で周辺の地形、修復プロジェクト区間のパノラマ記録をするか、壁に近づき近距離での撮影と測量を行う。ドローンが加わることで、施工チームは長城の変化を視覚的に確認することができる」と説明した。

北京大学考古文博学院のチームはさらに、「考古学的研究を行いながら修復」「ゆっくり修復」という修復プロジェクトの全体理念に合わせたサポートをする画期的なデジタル化プランを策定した。

モデル、パノラマ、オルソ画像などの単一のデジタル化成果はデータが比較的大きく、使用しにくい。同プランは単一のデジタル化成果をレベル別で処理し、データの精度を損なうことなくオンラインで速やかにアップロードと表示を行うことができることで、デジタル化される成果が真に使用可能なデジタル資産になる。

同プランはモデル、パノラマ、オルソ画像など異なるタイプのデジタル資産に基づき、空間関係に基づきデジタルシーンを生成し、同一シーンのデジタル資産を有機的に統合することができ、修復プロジェクトのメンバーはデジタル化された成果を直観的かつ便利に利用できるようになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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