年間売上高2200億円、火鍋店で必ず注文する料理とは?―中国

人民網日本語版    2024年7月6日(土) 18時10分

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小酥肉は火鍋を食べるときの「標準装備」になっている。

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四川省成都市出身の雲渓さんは火鍋を食べるときに必ず小酥肉(豚肉の唐揚げ)も一緒に注文する。SNSでは、小酥肉を「火鍋に欠かせないサイドメニュー」だとする人も少なくない。

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雲渓さんは「成都では小酥肉は現地の人が火鍋を食べるときの『標準装備』になっている。火鍋ができあがるのを待つ間に食べ終わることもあれば、火鍋に入れて食べることもある」と話す。

北京市の羅傑さんも「数年前に重慶出身の友人に勧められて以来、小酥肉は火鍋を食べるときに必ず注文するサイドメニューになった。それまでは火鍋レストランで小酥肉を頼んだことはなく、ただの軽食だと思っていた。今では本当においしいと思っている。火鍋の前菜にもぴったりだし、火鍋の具にしてもいい」と話す。

海底撈」ブランドの火鍋レストランを運営する海底撈国際の関係責任者は、「現在、小酥肉はうちの軽食類で最も人気のある単品料理の一つになり、注文する割合が非常に高い。今年5月に全店舗で計300万食を売り上げ、1店舗当たり2500食近くが出たことになる」と説明した。

また「呷哺呷哺」ブランドの火鍋レストランを運営する呷哺集団の関係責任者は、「今年1-5月には1店舗当たり1400食の小酥肉の売り上げがあった」と説明した。

飲食産業のビッグデータ研究機関のNCBDと美好食品が今年初めに共同で発表した「2023中国調理済み食品並びに小酥肉業界発展白書」によると、北京、上海広州深セン、成都、重慶の6大都市で小酥肉を取り扱うレストランのうち、火鍋レストランが20.3%を占め、四川料理レストランと中国風軽食・ファストフード店に次いで多かった。

口コミサイトの大衆点評で確認してみたところ、多くの火鍋レストランが小酥肉を店の看板メニューにしていた。


小酥肉は四川・重慶地域の特色ある軽食で、最初の頃は一部のレストランが提供するだけだった。2006年前後になると、海底撈が小酥肉製品の取り扱いを始めた。同白書によると、四川・重慶の火鍋人気に促されて、一部の企業が小酥肉にビジネスチャンスを見出し、事業展開をスタートしたという。

16年には正大食品が工場で調理を済ませた小酥肉製品を発売した。18年には新希望集団が「美好農家小酥肉」を打ち出した。その後、双匯集団、臨沂新程金鑼肉製品集団、煙台竜大食品なども小酥肉製品を相次いで発売した。

19年以降は飲食チェーンブランドが次々に参入し、小酥肉業界は急成長期を迎えた。同時に、サイドメニューではなくメインメニューとしての小酥肉のニーズが大幅に増加した。ライブコマースやEC、コミュニティーの団体購入など新たな販売ルートが徐々に発展するのに伴い、小酥肉の顧客層は徐々に飲食サービス企業から消費者へと広がっていった。こうして小酥肉は一気に調理済み食品分野の大人気単品料理になった。

19年には中国小酥肉市場の規模が初めて10億元(約220億円)を突破し、そして23年はさらに100億元(約2200億円)を突破した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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