Record China 2024年7月6日(土) 15時0分
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搭乗したばかりの乗客が手荷物の整理をしていた機内はやや騒々しかった。そんな中で、やや年配の女性が機体の後部に向かって通路を小走りで進んだ。女性はそのまま客席内後部にある緊急脱出用のハッチを開けた。
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4日午後9時過ぎ、四川省成都へのフライトを控えて浙江省の衢州空港に駐機していた中国国際航空CA2754便の機内は、やや騒々しかった。乗り込んだばかりの乗客が、手荷物の整理をしていた。客席上の収納スペースに荷物を入れようとして、その荷物が落ちて他の乗客の頭を直撃するトラブルも発生した。客室乗務員は、大勢の乗客を手助けすることで、忙しかった。そんな中で、やや年配の女性が機体の後部に向かって通路を小走りで進んだ。女性はそのまま客席内後部にある緊急脱出用のハッチを開けた。香港メディアの香港01が伝えた。
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ハッチが開くのと同時に、地上に滑りおりるためのスライドが展開した。客室乗務員も乗客も驚いた。当然ながら出発はできない。すでに夜であり、中国国際航空は乗客に対して宿泊するためのホテルを手配し、1人当たり400元((約8800円)を支払うことにした。非常用ハッチを開けた女性は、警察に連れていかれた。悪意があったわけではなく、初めて飛行機に搭乗したので勝手が分からず、トイレの扉と間違えたと分かった。多額の賠償金を請求されると告げられた女性は、泣き出した。
非常用ハッチを開けられてしまった機体は、整備が必要なので数日間は運航できない。乗客が緊急脱出用のハッチを開けてしまった場合には、機種によって違うが10万-20万元(約22万-44万円)の賠償を請求されるという。航空関連に詳しい人によると、緊急脱出用ハッチは突発的な状況に対応するために素早く開けられるように設計されている。そのため、開けるための操作は比較的簡単だ。客室乗務員は乗客に向けて緊急脱出用ハッチには触れないように注意しているが、それでも毎年のように、乗客が誤操作したり、その他の原因で開けてしまう事態が発生しているという。(翻訳・編集/如月隼人)
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