日本の若者も「寝そべる」のか?―華字メディア

Record China    2024年7月10日(水) 6時0分

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5日、日本華僑報網は「日本の若者も『寝そべり』なのか」と題した記事を掲載した。

2024年7月5日、華字メディア・日本華僑報網は「日本の若者も『寝そべり』なのか」と題した記事を掲載した。

記事は、中国でここ数年「寝そべり」という言葉が流行しており、何に対する反応もなく淡々としており、「血も沸かず、成功への渇望もない」という意味も含まれると紹介。「社会や人に対する欲望がなく、車や家を買わないのはもちろん、働こうとしない、消費しようとしない、中には結婚しない、出産しないというネガティブな社会的情緒」と説明するとともに、中国だけでなく日本でも「低欲望社会」と呼ばれる同様の現象が起きていると伝えた。

そして、「低欲望」の状態にあるのは主に若年層であり、「現代の日本の若者には夢も活力も欲望もないということだ」と指摘。1990年代初頭のバブル崩壊以降30年続いた経済低迷期に成長した日本の20〜30代は家庭が贅沢から質素に移行していく過程を目の当たりにしてきた世代であり、大学卒業後の就職難にぶつかり、低賃金で働かされた挙げ句リストラの危機にさらされ続けてきたため、消費に非常に慎重になったとした。また、男性は低賃金で不安定なため、結婚する勇気や余裕がなく、女性も自立を追い求めて結婚や出産を敬遠するようになり、将来への期待感や意欲を失っていると説明した。

その上で、低欲望社会が日本に与える影響は甚大で、結婚への消極性は世帯の支出減に、少子化はベビー用品市場の縮小につながるほか、人口減少に歯止めがかからないことから将来の潜在的な消費者層も減少することになると指摘。さらに、それ以上に日本政府が頭を痛めているのは、結婚も出産もしない若者が増えて人口が減り、民族消滅の危機に瀕することだとした。

記事は、少子高齢化に歯止めをかけるべく日本政府が出産育児の奨励などさまざまな政策を繰り出してきたとする一方で、「根本的に言えば、経済を活性化させて本当に豊かになり、若者が本当に自信を取り戻し、若者の所得を確実に増やすことができなければ、すべて水の泡だ」との見解を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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