中国科学院の研究チーム、火星で生存できる可能性がある苔を発見

人民網日本語版    2024年7月8日(月) 20時30分

拡大

中国科学院の研究チームは火星で生存できる可能性がある苔を発見した。

中国科学院新疆生態・地理研究所が5日に明らかにしたところによると、同研究所の研究チームは、シントリキア・カニネルビスという苔が、極限環境への適応能力が極めて高く、火星でも生存できる可能性があることを発見した。この研究成果はこのほど学術誌「創新(INNOVATION)」に掲載され、科学界の注目を集めた。中国新聞社が伝えた。

シントリキア・カニネルビスは砂漠で生育する苔で、新疆の古爾班通古特(グルバンテュンギュト)砂漠に集中的に分布している。この植物は非常に限られた水分を最大限に吸収・利用でき、そして重要な栄養素を留めるために、非常に過酷な条件下で「休眠」することもできる。

第3回新疆総合科学調査プロジェクトの支援を受け、同研究所の張道遠研究員と張元明研究員のチームは、シントリキア・カニネルビスに焦点を当てた科学実験を行った。その実験データは極限環境生命の「耐性」記録を更新した。

同研究所の博士課程在学中の白文婉氏は、「シントリキア・カニネルビスは自身の98%以上の細胞脱水、氷点下196℃の超低温急速冷凍、5000Gy以上のガンマ線照射に耐えられ、並外れた回復力を持つ」と説明した。

注目に値するのは、研究チームが火星を模擬的に再現した環境下で実験を行ったところ、シントリキア・カニネルビスがこの環境で生存でき、新しい株が生えてくることが分かった。白氏は、「これらの特性により、将来の火星での生態系構築の理想的な候補植物になる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携