台湾・新北市鶯歌区で9日、日本人観光客の女性（62）が自動車にはねられる事故があった。複数の台湾メディアが報じた。

現場の防犯カメラの映像には、横断歩道を渡っていた女性を左折してきたシルバーの自動車がはね、女性が車の下敷きになる様子が映っていた。報道によると、通行人らが協力して車を移動させた。女性には意識があり、肋骨（ろっこつ）を骨折したが命に別状はないという。

運転していたのは43歳の女で、現場に到着した警察官がアルコール検査を行ったが検出されなかった。警察が事故原因を調べている。

台湾メディアの三立新聞網は「日本人観光客がはねられる、タイヤの下に挟まれ『台湾旅行の悪夢』に」と見出しを打って報じた。

また、民視新聞網は「米CNNは2022年末、台湾の道路交通事情が歩行者に極度に不親切な『歩行者の地獄』と報じたことがあり、それ以来、台湾政府はこの国際的な汚名を改善しようと努めている」と伝えている。

現地警察は今回の事故を受け、同日から1週間、歩行者に道を譲らない自動車の取り締まりを強化するという。（翻訳・編集/北田）