世界遺産に迫る砂漠化の脅威!仏像眠る「莫高窟」も埋没か―甘粛省敦煌市

Record China    2007年7月3日(火) 9時26分

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2007年6月30日、新疆ウイグル自治区にあるクムタグ砂漠が東の方向に拡大し、すでに甘粛省敦煌市に迫りつつあるとの報道があった。現地の交通・農業・文化遺産が砂の脅威にさらされている。

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2007年6月30日、甘粛省治砂研究所は新疆ウイグル自治区にあるクムタグ砂漠が毎年1mから4mの速度で東に拡大していると報告。すでに甘粛省敦煌市に接近しており、現地の交通や農業、石窟内の仏像や壁画で有名な世界遺産「莫高窟」が砂の脅威にさらされているという。

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甘粛省治砂研究所の王所長によれば、クムタグ砂漠は中国国内で6番目に大きい砂漠であり、新疆ウイグル自治区からまっすぐ東に向かってその勢力を拡大しているという。クムタグ砂漠についてこれまで正式な研究はされておらず、学術界でも神秘的な砂漠とみなされていた。

2004年に甘粛省科学技術重点項目として「クムタグ砂漠総合科学考察プロジェクト」がスタート。中国林業科学院や蘭州大学、治砂研究所などの専門機関が合同で3年の歳月をかけてクムタグ砂漠を調査研究した。

現在、クムタグ砂漠は周辺の砂漠と敦煌市南湖オアシスと西湖国家自然保護区のすぐそばにまで到達しているという。(翻訳・編集/本郷智子)

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