高齢者施設で入所者が倒れるも誰も助けず―中国メディア

Record China    2024年7月11日(木) 12時0分

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9日、楚天都市報は、河南省の高齢者介護施設で転倒した高齢者に対し職員が不適切な扱いをしたことについて「敬老の“敬”の字はどこに行った」と題する評論記事を掲載した。

2024年7月9日、中国メディアの楚天都市報は、河南省の高齢者介護施設で転倒した高齢者に対し職員が不適切な扱いをしたことについて「敬老の“敬”の字はどこに行った」と題する評論記事を掲載した。

記事は、ネット上で8日に「河南省許昌市建安区の高齢者施設で、高齢者が倒れているのに職員が速やかに助けなかった」との情報が拡散し、同区当局がすぐに現場調査を実施して事実確認を進めるとともに、施設の介護意識の低さ、管理の抜け穴などの問題を指摘し、全面的な是正、日常管理と職員教育の強化、入居者への適切なケア徹底を求めたことを伝えた。

その上で、施設の職員について「高齢者が地面に倒れていた5分間、誰も彼を介助しなかった。ビデオの撮影者によると、職員は介抱するよりも撮影を止めさせることを優先したようだ」と指摘した上で、「高齢者が倒れていることよりも施設のイメージに影響するような動画を撮られていることの方が彼らにとって問題だったのだろうか?」と疑問を提起した。

また、これまでの報道では高齢者が車椅子にはい上がった時点で初めて職員2人がその高齢者を屋内に押し込んだと伝えられているとし、「職員が発見した時には間に合わなかった」という公式発表は不正確であり、厳密に言えば「助けなかった」のであると指摘。「そもそも、高齢者が一人でドアの前の床に倒れていた時点で異常な状況であり、職員は本来高齢者を危害から守るために有効な手段を講じなければならかった」と断じた。

そして、「高齢者向け施設では専門的な介護の知識だけでなく、少なくとも高齢者に対する敬意が必要であり、高齢者のあらゆる不測の事態に迅速に対処することはスタッフの義務だ」と指摘。「住み込み型の高齢者施設は比較的閉鎖的な場所であるため、より一層高齢者を尊重し、高齢者の正当な権利と利益を守ってこそ、世間から認められるのだ」とし、「そうでなければ、何か重大な事態が発生したときに責任を負うことになる」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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