Record China 2024年7月14日(日) 8時0分
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香港メディアの星島網は11日、中国の元駐米大使の崔天凱氏が「米国をやみくもに崇拝してはならないが、米国が衰退していくと考えるのも非現実的だ」と指摘したことを報じた。
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香港メディアの星島網は11日、自国の台頭を前に中国の一部セルフメディアが「米国衰退」を主張する中、元駐米大使の崔天凱(ツイ・ティエンカイ)氏が「米国をやみくもに崇拝してはならないが、米国が衰退していくと考えるのも非現実的だ」と指摘したことを報じた。
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崔氏は2013~21年に駐米大使を務めており、今月7日に開かれた上海科技大学の卒業式で基調講演を行った。
記事によると、講演では「1980年代の米国には自信があり、冷戦が終わると米国は唯一の超大国となった」と振り返り、「その後、状況は変わった」として「米国は多くの場所を混乱させ、米国が主導する金融資本は世界的な金融危機を引き起こした」などと言及。「ここ数年、米国では米国のエリート層が予想もしなかったこと、一般の人々が理解しがたいことが数多く起きている」と指摘する一方、「米国へのやみくもな崇拝は明らかに科学的、客観的ではない認識だ。しかし米国が衰退していくという考えも片面的な認識であり、同様に現実的ではない」「米国は確かに多くの問題、大きな問題を抱えているが、軍事力、財力、科学技術のイノベーション力、文化的影響力は依然として世界をリードし、優位を保っている」と語った。
また、「米国の発展・変化は経済、政治、文化、人口、自然条件など各種要素が形成した結果であり、その歩みは往々にしてらせん型だ」と指摘。「他人に対して誤った認識を持つことはしばしば自分自身を誤った方向に導く。これはわれわれが警戒すべきことだ」と述べて米国に対する全面的、立体的な認識を持つよう呼び掛けた。
崔氏はさらに、「一つの国家、いかなる個人にとっても最も重要なこと」として、「自分の事をしっかり行って自分の道をしっかり歩むこと」を挙げたという。(翻訳・編集/野谷)
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