卓球女子シングルス世界ランキング1位に君臨する中国の孫穎莎（スン・インシャー）が合宿で涙を流した。

中国メディアの鳳凰網体育が11日付で伝えたところによると、今年6月に四川省成都市で行われた非公開合宿の様子をまとめたドキュメンタリーを、中国国営の中央テレビの五輪チャンネル（CCTV-16）が放送した。

孫は粒高ラバーの男子選手との模擬試合に接戦の末敗れると、見守ったほかの選手らが視線を向ける中、無言でコートを後に。そして、座り込んでタオルを顔に当てて涙を流した。孫は当時を振り返り、「こみ上げてくるものがあった。試合を終えて、発散する必要があった。ちょっと耐え切れなくなって、泣いた」と語った。

また、模擬試合について「悔しかった。自分ではうまくできていると感じていたけど、監督はそれほど満足していなかった。普段のトレーニングや試合でこうした高難度でチャレンジングなことをしてこそ、絶えず自分を強くすることができるのだと思う」と話した。

中国のSNS・微博（ウェイボー）では「孫穎莎が非公開合宿で泣く」がトレンド入り。ファンからは「彼女のプレッシャーは本当に大きい。パリでは願いをかなえてほしい」「あなたの努力はきっと報われるよ。パリで頑張れ」「努力と流した汗は裏切らない」「神様、どうか彼女を優勝させてあげて（涙）」「大丈夫。あなたは最高だよ」といった声が寄せられている。（翻訳・編集/北田）

pic.twitter.com/nYPh8elioT

— 中国動画 (@RC00547555) July 12, 2024