普段は倹約の香港人、「日本に行って日用品爆買いだ、それっ!」―米国メディア

Record China    2024年7月14日(日) 9時30分

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香港は人口当たりでは日本旅行をする人が世界で最も多い地域だ。その香港人の間で、日本旅行のやり方が変わりつつある。目当ては観光スポットではなく地元密着型の店という。写真は大阪市内の様子。

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香港は、世界のあらゆる国と地域の中でも日本旅行の人気が特に高い土地だ。日本政府観光局(JNTO)によると、コロナウイルス感染症の発生前の2019年には延べ229万792人の香港人が来日した。同年の香港の人口は750万8000人だったので、乳幼児から高齢者までを含めて香港人の3.28人に1人が日本を訪れた計算になる。台湾人の4.73人に1人、韓国人の9.27人に1人と比べても、日本旅行をする香港人は目立って多い。米国議会系メディアのラジオ・フリー・アジア(中国語繁体字版)はこのほど、日ごろは倹約して、日本旅行の際に思い切りよく金銭を使う香港人の状況を紹介した。

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香港人はよく日本を「ふるさと」と呼ぶ。海外旅行が改めて便利になってからの「円安日本に帰郷した香港人」の数は驚くべきものだ。JNTOによると、今年(24年)1-5月に日本を訪れた香港人は100万人を超えた。毎月平均20万人の割合だ。ある経験豊かな観光ジャーナリストによると、香港人の間では「日本では爆買い、香港では倹約」のパターンが生まれている。日本で金銭を使った方がはるかに満足できるからという。

日本の街中のあちこちにある安価な店が、香港人にとっては人気のスポットになっている。海外渡航規制がなくなってから日本旅行を何度もしているという香港人女性のBさんは、「小さな場所で宝探しをしたり、庶民の居酒屋で地元の人の生活を体感したりします」と話した。一緒に日本旅行をする彼氏と共に日本での「旅の生活」を楽しんでいるという。

Bさんはさらに、「香港人は長年にわたり、日本旅行をしてきた経験があります。皆さんも『旅としての出費』だけでなく、『旅の生活』を試してください。もう実行している人も多いと感じます」と話した。Bさんにとって、東京ディズニーランドや東京タワー、歌舞伎町などの観光スポットは、もはや行き先の選択肢に入らないという。

Bさんと彼氏は例えば、東京都内の中古書店のブックオフで宝探しをする。彼氏は店内ですでに、廃盤になった映画「ファイナル・プロジェクト」のDVDを見つけた。わずか720円。まさに「お宝発見」だ。Bさんは、そういう喜びを香港で見つけ出すのは難しいと説明した。

Bさんと彼氏の日本旅行は、1日の出費が平均で1000香港ドル(約2万円)という貧乏旅行だ。それでも日本ではマニキュアやヘアカットまでする。Bさんは、日本では香港よりも満足度がはるかに高く、香港ではできるだけ節約していると打ち明けた。

Bさんによると、日本で集中して出費することには罪悪感も感じる。香港経済に貢献したい気持ちもあるからだ。しかし、自分はさほど裕福でないことを考えれば、日本に行って金銭を落とすことを選ばざるをえないという。

香港人女性の唐さんは、1年に少なくとも3回は日本を旅行する。最近も埼玉を旅行したばかりだ。母親と行ったわけだが、日本では母親と合わせて約50万円を使った。手に入れた「戦利品」で、スーツケース4個がいっぱいになった。唐さんは長年の日本での買い物経験を生かして、ポイントカードを申請して、税の控除のほかに10%割引、さらに20%割引の恩恵を受けている。唐さんは、「出発する前に会員になれる場合もあれば、2回か3回行った後に資格が発生することもあります。会員になればポイントを貯めたりクーポンをもらうことができます。誕生日割引もあります」と説明した。

経験豊かな観光ジャーナリストのF氏は、「香港人の日本旅行での消費は変わりました。(観光スポット以外の)近郊旅行に移行しつつあり、生活のための出費が増えています」と指摘した。

F氏はさらに、「価格はとても魅力的です。日本円がこんなに安いので、買い物の選択肢もかなり広くなり、買う量も多くなりました」と話した。また、新型コロナウイルス感染症の期間中に、日本の百貨店やスーパーが香港に進出したことも影響している可能性があるという。多くの人が日本の商品を使うことに慣れて、良質で安心できると感じたので、旅行が可能になってからは日本に行った際に、スーパーやその他の商店で日用品を購入しているという。

F氏は、日本に行った香港人が地元密着型の商店を利用していることに注目している。衣料品チェーン店のしまむら、100円ショップのダイソー、さらには業務スーパーなどで、いずれも安価な店だ。F氏によると、香港人が日本で商品を爆買いすることはすでに常態化した。香港人は日本で手に入れた商品を宅配便を利用して香港の自宅に発送している。運賃がかかるが、それでも香港で購入するよりも20%-30%割安になるという。(翻訳・編集/如月隼人

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※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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