Record China 2024年7月16日(火) 12時0分
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台湾メディアの聯合新聞網は、ある台湾人が日本で遭遇した二つの出来事について頭を悩ませていると報じた。
記事によると、台湾のSNS・Dcardで先日、あるユーザーが日本で体験した出来事をつづった。同ユーザーは混雑したデパートの入り口でベビーカーがドアに引っかかってなかなか抜け出せない女性を目撃した。しかし「周囲の人たちは誰も声をかけず、助けようともしていなかった」といい、それを見た同ユーザーは自ら「大丈夫ですか」と声をかけて片方のドアを押し開けて抜け出すのを手伝ったという。
また別の時、道を歩いていた女性が転倒し、その音で周囲の人は振り返った。すると今度は数人が女性の元に歩み寄って「大丈夫ですか」などと声をかけた。ところが、同ユーザーは近くの通行人が「止めておけばいいのに。私なら声かけられたら逆に恥ずかしいわ」と言っているのを耳にし、転倒した女性も恥ずかしそうな表情を浮かべて「すみません」と周囲に謝っていたと説明した。
この二つの出来事から、同ユーザーは「日本人は冷たいという人もいるが、実際は他人に迷惑をかけたくないと思っているのだと思う。だから、(助けようと)声をかけるのもおせっかいであって、相手を困らせてしまうだけなのかもしれない」と推察。「これからは何か突発的なことがあった時はまず様子を見て、相手が助けを求めていることを確認した上で、自分が助けられることがあるかを考えよう」と思う一方、「見ず知らずの人には関わらないようにした方が良いのだろうか?」との疑問も頭に浮かぶことがあるとしている。
記事によると、この投稿に「渋谷で道を渡っていた時、おじいさんが押していたカートのタイヤが段差に引っかかって段ボールが地面に落ちてしまった。周囲に人は多かったのに段ボールを拾ってあげる人やカートを支えてあげる人は誰もいなくて、ちょっと驚いた」との声や、「東京に住んでいるけど、道で2回高齢者を助けようと声をかけて2回とも怒られたから、高齢者を助ける勇気がなくなった」との声が寄せられたという。
一方で、「自分の心に従えばいいと思う。助けを必要としているなと思えば助けた方がいい。大阪に住んでるけど、喜んで助けてくれる人は多い。妊婦さんがつらそうにしていたら声をかける人がいるし、地下鉄でベビーカーが挟まったら助ける人もいる」「東京に住んでるけど、以前、電車の中で倒れた時に周囲の人が助け起こして水を飲ませてくれたり、駅員さんを呼んでくれたりした。駅員さんが車いすを持ってきて私を休憩室に運んでくれてからようやく、周囲の乗客たちは離れていった。本当に感謝している」など、日本人も本当に必要であれば人助けをするとの声が寄せられた。
また、「私も東京でたくさんの人に助けてもらった。台湾に戻る時に大荷物を送ろうと郵便局に向かっていたら、ある通行人が『荷物を一つ持ちましょうか』と言ってくれた。(借りていた部屋の)退去時に私の荷物が多いのを見た不動産会社の人がわざわざ車で駅まで送ってくれた。私は日本人は冷たい人が多いとは思わない。ただ、助ける前に多くのことを考えるだけだと思う」との意見も寄せられたという。(翻訳・編集/北田)
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