話題のフレーズ「city不city?」の発案者と中国との縁―中国メディア

人民網日本語版    2024年7月18日(木) 19時30分

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外国人ブロガーが中国の各地を観光した際に妹と一緒に撮影したショート動画の中で使った「city不city?」というフレーズが話題となっている。

ある外国人ブロガーが6月初め、中国の各地を観光した際に妹と一緒に撮影したショート動画の中で、中国語と英語をミックスさせた「city不city?(cityかどうか?の意、「不」の読み方は「bu」)」というフレーズを使い、それをSNSにアップしたところ、中国のネット上でその中毒性あるフレーズが話題を集めた。このフレーズは、それぞれの単語を見ると意味は明確だが、つなげてフレーズとして使うと、なんとも不思議な魅力を放つ。これらの動画をアップしたブロガー「保保熊(ハンドルネーム)」は、米国ペンシルベニア州出身のパウロさんだ。中央テレビニュースが伝えた。

パウロさんは「少しなら英語が話せるという人は少なくない。上海や他の都市では、英語の単語を中国語の中に取り入れているフレーズをよく耳にしたことがあり、とても特徴的で、ユニークだとずっと思っていた。中国語では完全に表現することができないものを、英単語で表現しているからだ。英単語のcityには都市化やモダンといった複数の意味がある上、気軽な感じで使える単語。でもそれを中国語で表現しようとしたら、ちょっと堅苦しい感じの単語になってしまう」と話す。

「オシャレ?」や「いけてる?」といった意味として使用できる「city不city」は今、中国において旅行で人気観光スポットに行った時や、オシャレなコーディネートの服を着ている時を含む日常生活のさまざまなシーンで使われるようになっており、関連のコメントがSNSなどに1億件以上寄せられている。そして、中国国内外のSNSのブロガーが競うようにそのフレーズを使っている。そして同時に、中国を旅する「China Travel」がさらにその活況を増している。データによると、今年上半期間、中国全土の各出入国検査所から入国した外国人は前年同期比152.7%増の延べ1463万5000人に達した。うち、査証(ビザ)免除措置を利用した入国者が前年同期比190.1%増の延べ854万2000人に達した。パウロさんがはやらせた「city不city?」には、中国の関連当局も注目しており、「中国は皆さんを歓迎しています」とコメントしている。

パウロさんは、「子供の頃はどちらかというと農村というのが近いような場所で育ったので、海外の文化に触れる機会はあまりなく、アジアや中国はとても遠い場所という感覚だった。日本の漫画ジャッキー・チェン(成龍)の映画、2008年の北京五輪などに大きな影響を与えられたと思う。高校生の時に中国語を習い、新しい世界の扉が開いた。僕が中国に初めて来たのは2013年のことで、桂林に行った。それまであれほど美しい場所がたくさんあり、あれほどたくさん楽しい物語があるとは想像もしていなかった」と話す。そんなパウロさんは、米国で数年働いた後、2017年に上海に来て、ツーリズム・マネジメントを学び、卒業してから今に至るまでの7年間、中国で働いているという。

「中国に来て初めて、中国人や中国の文化について本当の意味で理解し始めたと感じている。ある時、成都春節(旧正月)を過ごし、夜に火鍋を食べた。ほとんど知り合いでもないような間柄の中国人が僕にとても親切にしてくれ、外国人に興味津々というのが第一印象で、とても感動した。中国はとても広く、いろんなグルメがある。こんなにたくさんの『小さな文化』が、『大きな文化』の中に詰まっていたことにとても驚いた」と話す。

パウロさんはここ数年、中国の日進月歩を目の当たりにしており、友人や家族に、中国に来て、じっくりと中国を体験してみるよう勧めている。そして家族や友人が実際の中国を見て驚き、それまでの固定概念が次第に薄れていく様子を目にすることがとても好きなのだという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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