「IQ＋1」「幸運が続く脳」「願いがかなう脳」「お金を稼ぐ脳」「学業優秀脳」など、中国のECプラットフォームで「アインシュタインの脳」の進化版や各種バリエーションが大ヒットしている。「アインシュタインの脳」というのは、「アインシュタインの脳」というバーチャルな商品を買うことで、「優秀な脳」を手に入れて自分も賢くなったかのような「気分」や「癒やし」を得るもの。あるショップでは20種類以上の「アインシュタインの脳」を販売しており、価格は安いもので0．01元（約0．2円）、高いもので26元（約560円）まであり、すでに20万点以上売れており、5000人以上のリピーターがいる。

「アインシュタインの脳」は、実際には情緒的価値消費の一種だ。「若者消費調査2023」によると、半数近くの中国の若者が情緒的価値のためにお金を使うことに前向きであり、単なる購入・使用者から、自ら参加し没入感を味わう体験者へと変わっている。こうした商品の主な意図は楽しさやポジティブな感情を引き起こすことにあるため、大きな消費市場を創出する可能性が高い。別の市場調査報告によると、情緒商品市場は着実な成長の勢いを示している。

情報技術のたゆまぬ発展に伴い、消費者は購入後の感想を複数のSNSでシェアすることができ、これが関連商品の購入の増加にある程度つながっている。例えば「アインシュタインの脳」を購入したことについて、あるネットユーザーはSNSで「少しばかげているように思えるけれど、自分にポジティブな心理的暗示をかけることができる」とコメントしている。（提供/人民網日本語版・編集/NA）