Record China 2024年7月23日(火) 9時0分
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台湾で公共交通機関内に設置されている「博愛座」をめぐり、主務官庁の衛生福利部が名称を日本に倣って「優先席」に改めることを目指す中、立法院法制局は日本の優先席の機能的なデザインも見習うよう提言した。
台湾メディア、太報の21日付記事によると、台湾で公共交通機関内に設置されている「博愛座(いわゆる優先席)」をめぐり、主務官庁の衛生福利部が、名称を日本に倣って「優先席」に改めるとともに、優先的に座ることができる対象者を「心身障害者と高齢者、体の弱い者、女性、子ども」から「心身障害者と実際に席を必要とする人」にまで拡大する法改正を目指す中、立法院法制局はこのほど、日本の優先席の機能的なデザインも見習うよう提言した。
台湾では博愛座の利用をめぐるトラブルが相次ぎ、その在り方について議論が高まっている。現行法では、指定席のない公共交通機関の場合、全体の15%を下回らない数の博愛座を設置しなければならないことになっている。若者が座ってもいいのかや、高齢者が乗ってきた場合は必ず譲らなければならないのかなどをめぐり論争が絶えず、実際につかみ合いのけんかに発展したケースなども報じられている。
衛生福利部の社会・家庭署は昨年9月、優先的に座ることができる対象者を心身障害者と「実際に席を必要とする人」にまで拡大する法改正案を立法院に提出したが、会期中に議決せず廃案となっていた。
太報によると、法制局は、日本の優先席について、表地の色を変えて普通の席と区別できるようになっているだけでなく、座面の凹凸などの「機能的なデザイン」も備え、機能面で「実際に必要とする人」を助けられるようになっていると指摘した。
また、博愛座を利用する事情を外見から判断することが難しいためトラブルがたびたび発生していることを受け、法制局は政府に対し、必要とする人に識別シールを提供することも提言した。(翻訳・編集/柳川)
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