三星堆遺跡で考古学上の新発見、玉石器の工房が見つかる―中国

人民網日本語版    2024年7月23日(火) 19時30分

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三星堆遺跡で玉石器の工房が発見された。

四川省文化財考古学研究院によると、玉石器の工房が発見された。これは「考古中国」重大プロジェクトである三星堆遺跡の発掘における重要な進展だ。新華社が伝えた。

三星堆遺跡で手工業の工房が発見されたのはこれが初めてとなる。三星堆の玉器や石器の原料の出所を実証し、三星堆の古代都市の機能配置など一連の問題を解き明かすことは、三星堆の考古学的研究における重要な一歩だ。

2022年から2024年にかけて、考古学者が三星堆遺跡で玉石器の生産・加工に関する遺跡を新たに発見した。専門家はこれを三星堆祭祀坑の埋蔵年代よりも古い、約3500~3400年前の商(殷)代中期の玉石器工房であるとの初歩的な見解を示した。

新たに出土した文化財には、玉石器の原料、未加工品、廃棄物、破片、完成品が含まれ、初期の手工業の比較的整ったチェーンが形成されていたことが分かる。

四川省文化財考古学研究院三星堆遺跡ワークステーション長の冉宏林氏は、「工房の発見により、三星堆遺跡から出土した大量の玉石器の原料がどこから来たのか、製造技術はどうだったのか、生産プロセスや流通方式などの謎が解き明かされることになる」と語る。

今回の「発見」から「解読」に向けて、今後は青銅器の工房なども探し、古蜀文明の「ベール」をさらにはがし、中華文明の多元的一体性を実証するためにより有力な証拠の提供を目指していくことになる。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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