「リベンジ貯金」をする中国の若者―中国メディア

Record China    2024年7月28日(日) 8時0分

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23日、中国で「リベンジ貯金をする若者」が注目を集めている。写真は中国の若者。

2024年7月23日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で「リベンジ貯金をする若者」が注目を集めている。

中国誌「人物」はウェイボー公式アカウントで、「中国人民銀行(中央銀行)によると、23年の人民元建ての貯蓄額が25兆元(約537兆円)以上増加した。雑多な不確実性を目の前にして、人々はさらに貯金が好きになったようだ。その中でも『リベンジ貯金』が目立っている。目標が高く、そのために極端な貯蓄方法を取る人々のことで、このような傾向は『100万元(約2150万円)貯まったら早期リタイア』『毎月の出費を300元(約6450円)以内にする挑戦』『リベンジ貯金100日チャレンジ』など、多くの人がフォローする話題としてSNSで盛んに目にするようになった。口コミサイトの豆瓣(douban)を例にすると、5年前に始まった『利息だけで生活』グループの参加者数は1万人にも満たなかったのが、今や70万人を超えており、貯金に最も関心を寄せる人が多いことが分かる」と投稿し、『人物』の特集記事を紹介した。

記事によると、リベンジ貯金を実行する人は「食事制限」から着手するという。記事ではそのような例として、住宅購入のために毎月の食費による出費を300元以内に抑えることを2年継続している女性や、会社に自分の電気鍋を持ち込み昼ご飯を作る男性のケースを紹介した。

続いて記事は「もともと貯蓄の習慣がなかった人は、直接的で乱暴なテクニックにより、強引に自分を貯蓄サイクルに置こうとする」と指摘し、10種類以上の貯蓄方法を試した男性や、大学時代に買った服を18年間着回し、4割引き以下の物は買わないことを徹底している39歳の男性のケースを紹介した。

他にも記事では「リベンジ貯金を決意する最大の契機となるのは、お金を稼ぐことの難しさが身に染みた時」「リベンジ貯金の最大の敵は周囲の消費主義」「リベンジ貯金に入ると、対人関係への影響が各方面に出てくる。付き合いでお金を使うことをつらく感じるようになり、社交イベントへの参加を控えるようになり、孤独になるが、他人と一緒にいて嫌なことをするくらいなら孤独を選ぶという人もいる」「リベンジ貯金をしている人に対し、かわいそうだと感じる人もいるが、当事者の貯金活動に慣れてくるにつれて食べ物を積極的におすそ分けするようになる場合もある」「自分の子どもがリベンジ貯金をすることについて、親は自分たちの世代がいや応なしに節約を強いられたこともあったせいか、子どもには伸び伸びと生活してほしいという意見だった」「長期的に欲望を抑えることになるリベンジ貯金は、ステップアップのきっかけになる人もいれば、途中で投げ出す人もいる」など、さまざまな指摘を加えながら、リベンジ貯金の現状について伝えた。

この報道に対し、中国のネットユーザーからは「貯金ではなく、収入源を増やす方が重要だ」「リベンジ貯金で大した金額は貯まらない」「貯金が増えたのは金持ちだけだ」「団購(まとめ買いサービス)をうまく使えば確かに節約できる」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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