中国の名門大学教授、セクハラ訴えられ即解雇、中国版「MeToo」と韓国紙

Record China    2024年7月26日(金) 23時0分

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中国の名門大学である中国人民大学の博士課程の女性が指導教授からセクハラ被害を受けたことを暴露。大学側は暴露の翌日にこの教授を解雇し、当局に報告した。

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中国の名門大学である中国人民大学の博士課程の女性が指導教授からセクハラ被害を受けたことを21日に暴露した、と韓国紙が報じた。中国社会では珍しい「MeToo」(セクハラに対する社会的告発)のニュースにSNSは騒然となり、大学側は暴露の翌日にこの教授を解雇し、当局に報告した。

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韓国・ハンギョレ新聞が北京特派員発で伝えた記事によると、中国人民大学文学院の博士課程に在籍するこの女性は21日、中国のSNSの新浪微博(ウェイボー)に顔と実名を公開した後、自身のセクハラ被害の経験を説明する59分の動画をアップした。

女性は2022年5月、自身の博士課程の指導教授である王貴元教授(65)から身体的・言語的に性的な嫌がらせを受け、性的要求を拒否したところ博士号を取得させないという脅迫にあったと主張した。王教授は中国人民大学文学院の共産党書記であり副院長だ。

女性は王教授が2年以上にわたり無報酬で自分に多くの仕事をさせて叱責したり、卒業させないようにしたりすると脅したことも明らかにした。また、事件発生当時に教授と交わしたチャットメッセージと、ある男性が強制的にキスをしようとして女性が抵抗する内容の録音ファイルをセクハラの証拠として併せて公開した。

女性の暴露はネット上で大きな反響を呼んだ。微博では関連のハッシュタグが1億回以上アクセスされ、動画にも200万以上の「いいね」が付いた。

中国人民大学は直ちに動き、翌22日に声明を通じて、女性の主張が事実であり当該教授を解雇したことを公表した。中国人民大学は王教授の行動が「党の規律と学校の規定に違反」したものであり、王教授の党籍を剥奪し、法に従い当局に今回の事件を報告したことも付け加えた。中国人民大学の発表後、女性が微博に投稿した動画は削除された。

中国人民大学

17年に米国で始まったMeToo運動は全世界に広がり、中国でもMeTooの流れが一時的に生じたが、中国当局の対応によって急速に沈静化した。米AP通信は「中国共産党は強力な社会的運動を安定と自身の権力に対する潜在的脅威とみなしている」と紹介した。

中国では21年11月、テニス界のスター選手で女子ダブルスの元世界ランキング1位、グランドスラム(4大大会)のダブルスで2回優勝している彭帥さんが張高麗前副首相から性的関係をもつよう強要された、と告発。物議を醸したこともある。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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