夏の夜に野外音楽祭に行って音楽を聴いたり、数人の友人と連れだって屋外でサイクリングをしたり、たくさんの人でごった返す露店でバーベキューを食べたり、暑い夏の日、こうした涼しく感じる「夏の夜の楽しみ方」が文化観光市場の新たな人気を呼んでいる。今年に入ってから、中国の多くの地域がナイトタイムエコノミー産業の発展に注力しており、夏の夜の多様な新しい楽しみ方が登場し、夜の消費シーンをさらに発展させるとともに、文化観光市場と経済発展に力強い原動力をもたらしている。

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午後6時、広西チワン族自治区南寧市青秀区にある埌西夜市はすでに大勢の人でにぎわい、熱々の串焼き、香ばしい焼き魚、さっぱりした味わいのスイーツ類などがずらりと並んでいた。店の呼び声と人々の笑い声が入り交じり、活気にあふれていた。

夏になり、河北省石家荘市正定県、江蘇省淮安市盱眙県などの地域で夜市の人気が高まりを見せている。北京市では「深夜食堂カーニバル」や「簋街不夜祭」などのイベントが行われ、夜の飲食類消費にスポットを当てた。さまざまな軽食が香ばしい匂いを漂わせ、大勢の人でごった返し、都市の熱気と活力が感じられた。

また、エピソードや雰囲気があり、見聞を広めてくれる博物館のナイトプログラムも、たくさんの観光客に向けてより文化的な味わいの夜の楽しみ方を提供している。

7月に入ると、北京の20以上の人気の高い博物館は各館の持つポテンシャルを深く掘り起こし、開館時間の延長や閉館時間をずらす調整などを行い、「もっと博物館を楽しみたい」という人々のニーズに応えている。上海の45の博物館は週末の夜に「博物館ファンタスティック・ナイト」ブームを仕掛ける予定で、開館時間を延長するほか、特別展、双方向体験プログラム、クリエーティブグッズマーケット、野外映画上映会などさまざまなスタイルを織り交ぜ、来場者に豊富な文化体験を提供する予定だ。

夜市の軽食から夜の観光プログラム体験まで、ナイトタイムエコノミーは消費の時間を長くし、消費の可能性を広げ、消費者の高まり続ける多様なニーズを満たしている。（提供/人民網日本語版・編集/KS）