古代の「名刺」とは?漢代の「墨書木刺」などが出土―中国

CRI online    2024年7月29日(月) 16時30分

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浙江省紹興市にある稽中遺跡の成果に注目が集まりました。写真は漢代の墨書木刺。

中国国家文物局はこのほど、重大考古プロジェクト「考古中国」の重要進展活動会議を開き、四つの重要成果を発表しました。中でも、中国東部浙江省紹興市にある稽中遺跡の成果に注目が集まりました。

稽中遺跡は浙江省紹興市越城区に位置し、戦国と漢王朝(前漢と後漢の二つの王朝の総称)時代の高級建築遺跡として知られています。紹興市稽中遺跡を発掘する過程で、「会稽」「山陰」などの文字が墨書された遺物が出土しました。これらはいずれも会稽郡や山陰県と密接に関連しており、漢王朝時代の郡県考古学史上、重要な発見であると同時に、会稽郡の郡域変遷を研究する上でも重要な意義があります。中でも、漢代の「墨書木刺」は古人の「名刺」のようなものだとされています。

紹興市文物考古研究所の李龍彬研究館員は、「木刺には『会稽の弟子である張龍』という内容が書かれている。木刺の上に会稽と山陰の二つの地名が出たのは初めてで、古代には人と人とが交流する際に使われた名刺に相当する」と説明しました。

遺跡の発掘作業は現在も進行中で、今後も複数の科学研究機関と協力して出土遺跡の保護と学際的研究を展開し、考古学の新たな発見で紹興古城の歴史的変遷を実証していく狙いもあるとのことです。(提供/CRI

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