Record China 2014年9月6日(土) 2時50分
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5日、日本では少子高齢化が進み、廃村の危機に面している地域もある。資料写真。
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2014年9月5日、日本では少子高齢化が進み、廃村の危機に面している地域もある。環球時報が伝えた。
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秋田県中部に位置する上小阿仁村の八木沢集落は、以前林業で栄えていたが、過疎化が進み、全盛期に200人あまりいた村民は、現在16人のみで、全員が60歳以上の高齢者だ。中田吉穂村長は、取材に対して、「歩ける村民はみんないなくなってしまった。古い家も、修理をする人がおらずボロボロになっている」と語った。一人暮らしをしているという82歳の老人も、記者に親切に接してくれ、「子供はみんな他の場所に住んでいる。1年に1、2回帰って来るだけ。普段は、一人でいすに座り、窓の外を眺めて時間をつぶしている。時々テレビを見たり、田んぼを散歩したりもしている」と語った。附近の村落には、中学校があり、校舎や体育館、運動用具などが揃っていた。100人の生徒がいてもおかしくない規模だ。しかし、驚くべきことに、生徒は全校でわずか15人。うち12人は、「将来、村を離れて都市で生活したい」と語った。
村の高齢者は年をとるばかりで、上小阿仁村は「廃村」の瀬戸際に追いやられているため、日本政府も対策を練っている。例えば、集落への定住促進のため、地方公共団体が集落に定住を希望する人に対して空き家などの世話をする取り組みや、集落の巡回や状況把握等を行う集落支援員の取り組みがあり、2009年からは集落支援員に1人当たり350万円が支給されるようになった。活動期間は1年以上3年以内となっている。中田村長は、取材に対して「政府は元気な男性2人を派遣して、村の高齢者の世話をしてくれている。例えば、買い物や冬の除雪など。体調を崩した際には、病院にも連れて行ってくれる。上小阿仁村の人口減少は避けられず、廃村を留める力は私たちにない。でも、少なくとも今すべきことはできる」と語った。
上小阿仁村には伝統芸能「八木沢番楽」があり、日本国内では有名だ。この文化遺産を伝承するために、同村の高齢者らは、附近の村の小中学生に、「八木沢番楽」を教え、練習をしたり、定期的に市民センターでイベントを開催して披露したりしなければならない。このような活動が、同村に若い活力を注入し、高齢者に生きがいを与えるだけでなく、伝統芸能の後継者を生み出し、同村が生き延びることにつながるだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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