<写真特集>20世紀の中国考古学の最も偉大な発見のひとつ「五星出東方利中国」錦

小島康誉    2024年8月3日(土) 16時0分

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人民網日本語版が「20世紀の中国考古学の偉大な発見のひとつ」と報じた「五星出東方利中国」錦。

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人民網日本語版が「日本の青年100人が新疆訪問し、新疆で中国の開放・包摂を理解した」などと動画で報じている。一行は新疆ウイグル自治区ウルムチやトルファンを巡り相互理解を深めた。新疆博物館では「日中共同ニヤ遺跡学術調査隊」が1995年にタクラマカン沙漠ニヤ遺跡で発掘した「五星出東方利中国」を参観。人民網は「20世紀の中国考古学の偉大な発見のひとつとして知られている」と報じた。

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同調査の日本側隊長として嬉しい限り。「日中共同ニヤ遺跡学術調査」(中国国家文物局批准・日本文部科学省助成)は1988年に開始された。遺跡の詳細な位置も分からず、小オアシスから駱駝20頭で3日を要して遺跡中心の仏塔に到達した。以来、規模を順次拡大。新疆文化庁・新疆文物局・新疆文物考古研究所・新疆博物館・国家文物局・中国社会科学院・北京大や佛教大・龍谷大・京都造形芸術大・関西大・京都市埋蔵文化財研究所・国立歴史民俗博物館・京都大・国学院大などの考古学・仏教学・西域文献学・地理地質学・東西交渉史・木質科学・建築学など多分野の研究者の尽力により、西域36国「精絶国」の全容を明らかにした。

中国中央テレビの年越し番組や国際線機内モニターに登場するなど「五星出東方利中国」は有名だが、地道な分布調査・測量・撮影・発掘・研究・報告書刊行・資金調達…調査隊諸氏の奮闘はあまり知られていない。この機会に「日中共同ニヤ遺跡学術調査」の一端を紹介したい。

■筆者プロフィール:小島康誉

浄土宗僧侶・佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表・新疆ウイグル自治区政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種国際協力を実施中の日中理解実践家。

























※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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