中国メディアの観察者網はこのほど、「海外メディア：円安、中国人観光客が日本の高級品市場を救う」と題し、米CNBCが「円安を背景に中国人観光客が日本で買い物に力を入れ、高級品販売を押し上げている」と報じたことを紹介した。

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記事によると、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンがこのほど発表したリポートは、今年上半期に中国人観光客の日本での消費が大幅に増加したことを示した。バーバリーは収益報告の中で、中国人観光客の旺盛な購買力のおかげで日本市場での四半期の売り上げが前年同期比6％増となったことに言及。ケリング傘下のサンローランも今年上半期に42％増加し、会社側は為替レートが生む値段の差が中国や東南アジアの消費者を吸引していると表明した。

この他、海外での高級品購入において「日本は5月時点で中国人観光客に最も歓迎される目的地の一つになっていた」といい、高級品販売を手がけるある関係者は日本市場の商品の充実ぶりを指摘した。

一方、中国のSNS上では大勢の人が日本での高級品購入をめぐる経験をシェアしており、あるブロガーはお金を節約する方法として、「日本に行って買い物をすること」を紹介した。別のブロガーは自身の買い物を「足の力が抜けるまで歩き回る」と表現したという。

日本政府観光局（JNTO）の統計によると、今年1～6月の訪日外客数は前年同期比65．9％増の1777万7200人で、国・地域別で中国は306万8000人と前年同期比415．8％の伸びを示した。

コンサルティング会社のオリバー・ワイマンによると、今年5月の中国の高所得家庭の訪日に対する興味は昨年9月の調査に比べ、5ポイント上昇したという。（翻訳・編集/野谷）