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<体操>ミスした自国選手に誹謗中傷、中国に根強く残る「金メダル至上論」―シンガポールメディア

Record China    2024年8月1日(木) 22時0分

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シンガポール華字紙・聯合早報は、パリ五輪の体操男子団体で中国選手が2度落下し銀メダルに終わったことについて、中国には金メダル至上論が依然として根強く残っていると報じた。

シンガポール華字紙・聯合早報は、パリ五輪の体操男子団体で中国選手が2度落下し銀メダルに終わったことについて、「連続ミスは民族の恥?」と題し、中国には金メダル至上論が依然として根強く残っていると報じた。

記事は、7月29日に行われた体操男子団体決勝で、中国は2位の日本から3点以上リードしてトップを走り、金メダルは十中八九確実だったと説明。一方で、誰も予期していなかった逆転が起こったとし、中国の蘇煒徳(スー・ウェイダー)が鉄棒の演技中に2度落下する痛恨のミスをしたことに言及、「中国は0.532点差で、ほぼ手中に収めていた金メダルをライバル・日本に譲ることになった。ミスをした蘇煒徳は試合後の会見で涙ながらに謝罪した」と伝えた。

その上で、もともと中国人のパリ五輪への関心度はそれほど高くはなかったものの、体操男子団体が金メダルを逃すと「SNSは完全に爆発した」と指摘。「怒りが収まらないネット民らは次々と蘇煒徳に矛先を向け、非難、嘲笑、暴言が絶えなかった」とし、ネット上で「チームメートが彼のミスの巻き添えを食った」「謝罪に誠意がない」「腕が体操選手と思えないほど貧弱」「(主力選手の負傷で急きょメンバー入りしたことから)コネで選ばれたのでは」といった声が上がったことを紹介した。

また、金メダルランキングで日本がトップになったことが中国のネットユーザーは受け入れられなかったとし、中には「中国に金メダルを失わせただけでなく日本をメダルランキングで1位に押し上げた蘇煒徳は民族の罪人」との過激な投稿を行うネットユーザーもいたと伝えた。

記事は、中国ではネットユーザーが一斉に選手をバッシングする現象が過去にも起きていると言及。2008年の北京五輪・陸上男子110メートルハードルで期待を背負いながら負傷により棄権した劉翔(リウ・シアン)に批判が殺到し、再起をかけた4年後のロンドン五輪でも1台目のハードルで転倒して予選敗退したことで「単なるパフォーマー」「八百長」「国の恥」など再び非難が集中したことを例に挙げた。

そして、「中国のスポーツを見る観客が成熟し、(国の発展により)自信がついたことから、金メダル至上論から脱却したと思われていたが、まさかパリ五輪で金メダル問題が戻ってくるとは思わなかった」と指摘。「1984年に中国が初めて五輪の金メダルを獲得してから、人々は金メダルへの強い執念を持ち続けており、金メダルしか見えない状態になっている」と述べた。

さらに、「金メダルは中国代表団がずっと追求してきた目標だった。それはスポーツ上での評価だけでなく、総合的な国力、国家の栄誉、民族の気概とみなされてきたからだ。言い換えれば、中国において五輪の金メダルの意義はスポーツそのものをはるかに超えている。中国が台頭し、米国ロシアといった伝統的なスポーツ強国と金メダル数争いを繰り広げる姿は、中国が世界の強国に追いつき、追い越した象徴であると、多くの人がみなしたのである」と論じた。

記事は、過去数大会に渡って中国がメダルランキングでトップ3に入り続けている中、近年は若い選手たちを中心に「素」の部分を見せることが多くなってきていると言及。「中国のメディアでも、試合の成績だけでなく選手の個性にスポットライトを当てる報道が目立ち始め、選手も一般人と同じ感覚を持っているのだということを人々に見せている」とし、今回の体操男子団体のミスについても国営メディアが「選手一人の責任ではない」と擁護する報道を行い、金メダル至上主義からの脱却へと誘導しようとしていると伝えた。

そして、「中国の『五輪観』、選手の会場内外での顔は、いずれも社会環境の変化を表すものだ。蘇煒徳をめぐる騒動ができるだけ早く収まることを願う。勝敗は兵家の常だ。成熟と、失敗への寛容こそが、社会の真の進歩の体現である」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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