＜競泳＞海外選手にあいさつするも無視された中国選手、金メダル＆世界新で見返す―香港メディア

パリ五輪の競泳男子100メートル自由形で世界新記録をマークして優勝した中国の19歳・潘展楽（パン・ジャンラー）が海外選手に無視されたと明かした。香港メディアの香港01が1日付で伝えた。

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潘展楽は7月31日に行われた同種目決勝で、自身が持つ世界記録を0．4秒縮める46．40秒のタイムを出し、金メダルを獲得した。銀メダルは47．48秒のカイル・チャルマーズ（オーストラリア）、銅メダルは47．49秒のダビド・ポポビシ（ルーマニア）だった。

レース後、中国国営の中央テレビ（CCTV）のインタビューを受けた潘展楽は「雪辱を果たした」と口にし、「初日の4×100メートルリレーの時、オーストラリアのカイル・チャルマーズにあいさつをしたら完全に無視されたんだ。米国のジャック・アレクシーもだよ。僕らがトレーニングをしている時にコーチはプールサイドにいたけど、彼らはコーチに（わざとしぶきが立つように泳いで）水を浴びせて、ちょっと自分たちを見下しているように感じた」と語った。

さらに、「これは言ってもいいのかな？」とためらいつつ、記者に促され「今日、僕はようやく彼ら全員を（上位の者が下位の者を軽蔑する中国語表現を使って）やってやった」とコメントした。

潘展楽のコーチを務める鄭坤良（ジョン・クンリアン）氏は「潘展楽から相手に冷たくあしらわれたと聞いた時、彼を慰めたんだ。『大丈夫だ。相手にされなくても問題ない。われわれは成績でもって、彼らが自ら握手やあいさつに来るようにさせればいい』とね」と明かした。その後に行われた表彰式では、チャルマーズが自ら手を差し出して潘展楽に祝意を示したという。

中国のネットユーザーからは「小学生のチクリみたい（笑）」「かわいそうでもあり、かわいくもある。金メダルを取ったんだから言いたいこと言っちゃえ」「世界チャンピオンでもまだ子ども」「これからは君の方が相手を無視してやればいいよ」「はははは。ちょっとかわいい。コーチは技術だけじゃなくてこの子のメンタルケアもしてあげないとね」といった声が寄せられていたという。（翻訳・編集/北田）