中国で流行の超弾丸節約トラベルが観光地を生み出し、そして破壊している―米メディア

Record China    2024年8月11日(日) 12時30分

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中国メディアの環球時報によると、米CNNはこのほど、中国の「特殊兵式旅行者」が観光地を生み出し、そして破壊しているとする記事を掲載した。写真は山東省淄博市。

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中国メディアの環球時報によると、米CNNはこのほど、中国の「特殊兵式旅行者」が観光地を生み出し、そして破壊しているとする記事を掲載した。

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中国では若者を中心に、できるだけお金をかけず、短い時間で多くの観光地を巡る旅行が流行していて、軍の特殊部隊による厳しい訓練になぞらえて「特殊兵式旅行」と呼ばれる。

記事はまず、中国で昨年前半に一大ブームを起こした山東省淄博市の串焼きを取り上げ、「かつて目立たなかったこの都市は、手頃な価格でジューシーな串焼きのおかげで、昨年、中国で最も人気のある場所の一つとなったが、その熱狂は昨年末までに沈静化した」と伝えた。

記事によると、中国人観光客はかつて海外で高級ブランドや高級体験に大金を費やしていた。しかし、不動産危機、外国投資の減少、そして厳しい雇用見通しに悩まされる不確実な将来により、高額な海外旅行をためらうようになり、特に主要都市から簡単に行けて予算的にも優しい場所へと目を向けるようになった。

記事は「週末を利用した『特殊兵式旅行』は、特に大学生の間でとても人気がある」という23歳の女性の声を紹介した上で、「特殊兵式旅行者の多くは若者で、できるだけ少ない出費でできるだけ多くの場所を訪れることを目標としている。旅行者は、主要都市から高速鉄道で3時間以内の場所や、淄博の串焼きのような名物料理がある場所を探す傾向がある」と伝えた。

山東省淄博市

記事は、今年初めには、中国でも貧しい地域の一つである甘粛省天水市が、名物料理の「麻辣燙(マーラータン)」で多くの観光客を引き寄せ、この流行に乗じた投資家らが天水風レストランを全国にオープンさせたものの、この珍味への人々の関心が薄れるにつれて、閉店するところも出始めていると伝えた。

記事は「五輪や万博などの大規模イベントが大都市への投資を促すのと同様に、観光客の急激な流入が小規模な観光地に経済的利益をもたらす可能性もあるが、それらは『一時的なもの』にすぎない。串焼きやスパイシーな料理のブームには限りがある」とする香港理工大学の観光学教授ミミ・リー氏の見解を紹介した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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