中国国家林業・草原局がこのほど明らかにしたところによると、各方面の共同努力により、中国の国家公園の建設は重要な成果を達成した。人民日報が伝えた。

重点活動が秩序正しく推し進められている。2023年第1弾・5カ所の国家公園の全体計画が発表・実施され、各国家公園の建設目標が明らかになった。国家公園の生態保護の成果が顕著で、象徴種個体群数が回復し、生物多様性が安定的に増加し、生態機能が持続的に好転した。第1弾の国家公園は保護優先と合理的なトランスフォーメーションのメカニズム・モデルを模索し、コミュニティーの住民5万人近くが生態管理・保護公益活動に参加した。

世界最大の国家公園体系を科学的に計画・建設している。「国家公園空間構成案」によると、計画された49カ所の国家公園候補地の総面積は約110万平方キロメートルで、うち陸地面積は99万平方キロメートルで、陸地国土面積の10．3％を占め、海域面積は11万平方キロメートル。49カ所の国家公園候補地は、中国の自然生態系が最も重要で、自然景観が最も特徴的で、自然遺産が最も優れており、生物多様性が最も豊富なエリアを国家公園体系に組み入れている。陸地に分布する2万9000種の高等植物と5000種以上の脊椎動物をカバーし、80％以上の国家重点保護野生動植物種とその生息地を保護している。

第1弾・5カ所の国家公園の生態保護の成果が顕著だ。三江源国家公園は長江、黄河、瀾滄江（メコン川）源流の全体的な保護を実現した。チルー個体群が7万頭以上に回復した。ジャイアントパンダ国家公園は70％以上の野生のパンダを保護し、13の局域個体群生態学的回廊をつなげた。東北虎豹国家公園のアムールトラの数が70頭以上、アムールヒョウの数が80頭以上になった。海南熱帯雨林国家公園の雨林の生息環境が持続的に改善され、テナガザル個体群数が7群・42匹に回復。武夷山国家公園のジュケイの数が700羽前後を保ち、生態系の信頼性と完全性がさらに高まった。

「モニタリング、科学研究、広報・教育」三つのプラットフォームの建設を一体的に推進し、モニタリング体系の建設を持続的に推進した。2年間の独自の研究開発を経て、国家林業・草原局は自然資源資産、地上・空・宇宙一体化、計画案、プロジェクトなどの八つの国家公園感知システムを初期的に完成させ、重点エリアのリアルタイムのモニタリングを初期的に実現した。世界レベルの科学研究プラットフォームを構築し、国家林業草原局と中国科学院が国家公園研究院を共同建設し、国家公園と自然保護地標準化技術委員会を設立した。5カ所の国家公園が国家林草科学教育拠点第1弾に入選した。（提供/人民網日本語版・編集/YF）