2024年8月7日、韓国・ニューシスは「京畿道のキム・ドンヨン知事が昼食にカップ麺を用意した女性秘書官を叱る内容の動画を自身のSNSに投稿し、その意図を巡って論争が巻き起こっている」と伝えた。

記事によると、キム知事は2日、自身のSNSに「キム・ドンヨン激怒！！！その理由は？？」と題する動画を投稿した。

動画には、会議のため昼食をとり損ねたキム知事のためにカップ麺を用意した女性秘書官に対し、キム知事が「この仕事がしたいのか？この仕事がしたい人なんていない。やめなさい」「知事だからといってこんなことは頼みたくない。そんなルールは破ろう」などと声を荒げる様子が映っている。その後、キム知事は申し訳なさそうにカップ麺を食べつつ、「韓国経済の未来の軸は女性の経済活動人口を増やすこと」「ガラスの天井のようなものがあってはならない」などと話した。

この動画は7日午前の時点で7000件以上の「いいね」と500件以上のコメントが寄せられるほど注目を集めている。

ところがこの動画には「やらせ疑惑」も浮上しているという。京畿道議会のコ・ジュンホ「国民の力」議員は「この動画は計画されたものとみられ、キム知事の誠実性が疑われる」「（やらせでなかったとしても）秘書官に声を荒げる姿は職場いじめを思い起こさせる」などと主張した。

これに対し京畿道のカン・ミンソク報道官は「動画は3～4カ月前に当時会議の撮影を担当していた秘書官がスマートフォンで撮影したもので、関連のメッセージを伝えるために今回投稿した」と説明し、やらせ疑惑を一蹴したという。

この動画を見た韓国のネットユーザーからは「カップ麺をもらってすぐ声を荒げるのはなんか不自然」「今の今まで怒っていたのに急にカップ麺を食べだすのはなぜ？」「やらせでも問題だし、リアルでも問題」「こんなものを撮影して拡散しようという発想が笑える」「上司が怒っているのにスマホで撮影する人なんている？」などの声が上がっている。

一方で「こんな考えを持つ人と働きたい」「古臭い考えを押し付ける上司よりはるかに良い」との声も見られた。（翻訳・編集/堂本）