砂漠の太陽光発電所で「勤務」する羊―中国

人民網日本語版    2024年8月9日(金) 15時30分

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「太陽光発電の羊」はパネルの下の青々とした草を食べたり、追いかけたりしている。

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そよ風が吹く夏の青海省海南チベット族自治州共和県では、太陽が焼けつくように照りつけている。塔拉灘の1000万kW級生態太陽光発電所では、太陽の光に照らされた紺色のソーラーパネルがキラキラと輝いている。「太陽光発電の羊」はパネルの下の青々とした草を食べたり、追いかけたりしている。人民網が伝えた。

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青海の塔拉灘太陽光発電所の敷地面積は609平方キロメートル、砂漠化面積が98.5%を占めていた広大なゴビ砂漠の年間平均日照時間が3000時間近くある。発電設備容量が世界最大の太陽光発電パークになってから、江蘇省や河南省などに送電するだけでなく、現地の平均風速が50%低下し、植生被覆率が80%まで回復し、砂漠の砂丘が草原のオアシスになった。

現地の強風と砂のため、ソーラーパネルに砂埃が付着することで発電効率に影響を与えることから、運用保守担当者は定期的にソーラーパネルを洗浄する。だが、予想外のことに、水を撒いた場所から青々とした草が生えていた。

羊に草を食べさせればいいではないか、とのアイデアが浮かび上がった。 羊が草を食べることで遊牧民の飼料のコストを削減し、人の手で草むしりをするコストも減らせる。同時に羊のふんは土地を肥やし、グリーンな生態チェーンを形成する。羊を売れば遊牧民の収入にもなる。まさに一石多鳥だ。


2021年に、600頭の羊が「出勤」した。作業員は羊が草を食べやすくなるよう、ソーラーパネルの設置高度を当初の0.5mから1.2mに上げた上、パネルの間隔も広げた。

「羊のふんが土地を肥やすと、草の成長がますますよくなり、羊がますます肥えるようになった。私たちはこれをソーラー羊と呼んでいる」。海南州はすでにパーク内で12の太陽光発電生態牧場を完成させており、「太陽光発電産業+生態保護+生態農業・牧畜業」の新たな統合開発モデルを形成した。牧畜業の利益を効果的に拡大し、新たな経済成長源を育成した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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